「ボールを回してチャンスを作るという浦和の特長。(グループリーグで対戦した)川崎もそうでしたし、韓国でもそういうチームが増えている。だから、パスを繋がれても落ち着いていた。1点獲られても、自分たちのペースで戦えた」 試合後、蔚山現代のパク・チュホは、丁寧な日本語で試合を振り返った。 水戸、鹿島、磐田とJリーグで過ごし、スイスやドイツで経験を積んだ32歳のサイドバックの言葉通り、37分に先制点を許した蔚山が、浦和を逆転するという展開だった。 6月19日、ACL決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、浦和vs.蔚山。この日の浦和は杉本健勇を1トップに置き、興梠慎三と武藤雄樹の2シャドー、青木拓矢とエヴェルトンのダブルボランチと微調整したシステムで挑んだ。攻撃時には右の森脇良太、左の山中亮輔も攻め上がり、サイドに広くコンパクトな陣形で蔚山陣地へと押し込んだ。 明確な狙いを持ったサイド攻撃。 「相手