士別市大英(平成24年9月22日探訪) 大英は戦前、銅鉱山の開発で賑わい、戦後は開拓農家で賑わった集落であった。 大英を含む上士別地区は明治33年に開拓・入植が始まり、明治末期には奥士別(現在の士別市朝日町)まで開拓が進んでいた。 大正4年頃に銅鉱石採掘のための調査が入り、大正7年から9年まで藤田鉱業により産出され、最盛期には工員数十人を数え、事務所、選鉱場、配給所、工員住宅、見張所、豆腐屋、荒物雑貨屋が建ち並んでいたが、鉱脈が狭かったために3年で採掘を終了している。 銅鉱山の開発により、現在の熊の沢入口までは早くから開拓されていたが、熊の沢入口より南側は未開の地であった。 大正15年 林野局で造林人夫確保のため、熊の沢入口以南の土地の貸付を行った。大和から11戸のほか、兼内・下士別・温根別・和寒からそれぞれ入植者が現れ、計15戸が入植した。しかし、ササが多く土地も固かったため、収穫は2,