ロシアにある電波望遠鏡が昨年、太陽系から94光年先の恒星系で発信された可能性のある、「強い電波信号」を受信したことがこのほど明らかとなり、科学者らの注目を集めている。地球外文明からのメッセージである可能性がないわけではないものの、まだ確認されたわけではなく、また地球上からの電波干渉などによるものである可能性も高く、今の段階では注意深く見守るべきだとしている。 この信号は2015年5月15日、ロシアのカラチャイ・チェルケス共和国ゼレンチュクスカヤにある、ロシア科学アカデミーの電波望遠鏡「RATAN-600」が捉えたもので、送信元は地球から約94光年離れた、ヘラクレス座を形作る恒星のひとつ「HD 164595」と考えられるという。HD 164595は太陽に近い大きさの恒星で、現時点でひとつの惑星があることのみわかっている。 このニュースは、深宇宙探査の研究者であるPaul Gilster氏が8