高知市の市営住宅で昨年6月、無職、高橋誠さん=当時(46)=にガソリンをかけ、放火して殺害したとして、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた妻、智美被告(37)=愛媛県松山市=の裁判員裁判初公判が15日、高知地裁(平出喜一裁判長)であり、智美被告は起訴内容を認めた。弁護側は心神耗弱を主張した。 検察側は冒頭陳述で「夫が浮気をしていると一方的に思い込み、憎悪して殺害することを決めた」と指摘した。 起訴状では、智美被告は昨年6月7日、自宅で寝ていた高橋さんにガソリンをかけ、マッチで火を付けて殺害したとしている。 捜査関係者によると、智美被告は「夫から暴力を受けていた」と話したが、動機について一部不可解な供述があるとして約3カ月の鑑定留置後に起訴された。
関連トピックス裁判員制度殺人(既遂)強盗致傷傷害致死従来の量刑との違いが目立った判決の例 市民が刑事裁判に加わる裁判員制度が2009年5月21日に施行されて丸3年。最高裁は14日、制度開始の前と後の刑の重さ(量刑)を比べたデータを公表した。裁判員が判断にかかわったことで、性犯罪に対して厳しい判決が出る傾向がある一方、社会の中で立ち直りの機会を与える「執行猶予」が付く割合も増えたことがわかった。 裁判員裁判の量刑について、制度導入前は「市民は被害者の感情を重くみる」として厳罰化が進むという予想もあった。だが、執行猶予が活用されることで、量刑の「幅」は広がった形となった。 最高裁は、プロの裁判官だけで審理された刑事裁判の判決(08年4月〜今年3月末)と、裁判員裁判の判決(09年8月〜今年3月末)を比較。殺人や傷害致死、強姦(ごうかん)致傷、強盗致傷など八つの罪名別に量刑を分析した。 続き
裁判員制度が始まって今月21日で3年になります。 これまでに3600人を超える被告に判決が言い渡されましたが、覚醒剤の密輸事件で無罪になる割合が大幅に増えたほか、性犯罪の刑が重くなるなど、市民が参加したことで判決の傾向に変化が現れていることが分かりました。 裁判員制度は平成21年5月21日に始まり、ことし3月末までに全国で3600人を超える被告に判決が言い渡されました。 最高裁判所が判決の変化について調べたところ、覚醒剤の密輸事件の裁判員裁判では2.1%に当たる7人に無罪が言い渡され、それ以前の裁判官だけの裁判の0.6%に比べ、無罪の割合が大幅に増加していることが分かりました。一方、婦女暴行事件は、刑の重さを2年単位で分けて判決の分布を調べたところ、それまでの裁判官だけの裁判では懲役3年から懲役5年の間が最も多くなりましたが、裁判員裁判では、懲役5年から懲役7年の間が最も多くなり、刑が重く
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く