座って握手会は「甘え」か。300人のアイドルを担当した振付師が語る「アイドルと生理」 振付師の竹中夏海さんによる、フェムテックにまつわる連載。第5回は今まで語られづらかった「アイドルと生理」についてです。 「アイドルはトイレに行かない」もいまは昔。 アイドルに対する希望的イメージが先行する時代は終わり、アイドルや芸能人も生理を話題にできる時代がきています。 今回は、300人のアイドルを担当した振付師・竹中夏海さんが「アイドルと生理」をテーマに綴ります。 写真=竹中夏海さんの著書『アイドル保健体育』/Laundry Box 私が女性アイドルの振り付けを担当し始めた頃、教え子がライヴ直後に倒れた。重すぎる生理痛が原因だという。何曲も歌って踊るのはどんなにつらかっただろうと、楽屋でうずくまる彼女の腰を私はさすってあげることしかできなかった。 レッスンで教え子たちは大抵無防備だ。ノーメイクにマスク