警察庁が地下鉄サリン事件などで特別手配中の元オウム真理教信者、高橋克也容疑者(54)の捜索強化を指示する中、高橋容疑者が潜伏していた川崎市の警察署長ら神奈川県警幹部13人が6日夜、同市中原区のホテルで開かれた会合で飲酒していたことが分かった。 県警によると、川崎市内全8署の署長や川崎市警察部長、県警交通部長ら計13人は、6日午後2時半から県警中原署内の川崎市警察部で開かれた「第3方面署長会議」に出席。その後、同区内のホテルで行った意見交換会で飲酒した。会合は午後5時40分から約1時間40分続き、ビール中瓶20本と焼酎720ミリリットル入り瓶1本半が飲まれたという。 県警の名和振平警務部長は「飲酒を伴う会合を行ったことは当時の状況を考慮すると不適切だった。今後は緊張感を持って職務に取り組むよう指導したい」とコメントした。【山下俊輔】