一方的に情報を得ようとする船には、似た者同士で集まって、お互いが知っている情報は伏せながらマグロが捕れない文句を言っているという。情報交換を避ける船には、誰もその船に情報を教えなくなる。うその情報を流して自分たちだけが利を得ようとする船は、一時的には売り上げが上がるかもしれないが、長期的にみると以後情報をもらえなくなるため売り上げが減っていく。 一方、情報交換をする船は、皆が同じ場所で漁をするため、飛びぬけてどこか1隻だけ大漁になることはないが、まったくマグロが捕れないリスクは避けられる。そのため、情報共有をしない船よりは売り上げがいい傾向にあるそうだ。 マグロの群れは、同じ速さで泳ぐ者同士が群れを作って泳ぐという。似た者同士で仲良くするのは人間もマグロも同様。私たちは、どの仲間に入りたいだろうか。 43日間の航海から生き方を学んだ マグロ漁業が盛んだったのは昭和40年代くらいまで。以前は