タグ

2023年5月10日のブックマーク (5件)

  • 「楽園」を追い求める二人の至る道と歴史――マリオ・バルガス=リョサ『楽園への道』 - 機械仕掛けの鯨が

    楽園への道 (河出文庫) 作者:マリオ・バルガス=リョサ 河出書房新社 Amazon この世で一番小説が上手いんじゃないか。バルガス=リョサの作品を読むたびに、そう思わされてしまう。とんでもない馬力と、繊細な詩情と、それを表現する筆力がひとりの人間に宿っている奇跡じみた存在——それがバルガス=リョサなのだ。 池澤版・世界文学全集に収録された作でも、その力は遺憾なく発揮されている。物語は二人の人物の行動が、章ごとに切り替わって順々に描かれていく。ひとりは高名な画家ポール・ゴーギャン。そしてもうひとりは、十九世紀初頭に活躍した女性解放運動と労働組合活動の指導者、フローラ・トリスタン。一見関係がないように見え、描かれる時代も異なるこの二者だが、なぜこのふたりではならなかったのかが、書を読むにつれて浮かび上がってくる。 まず第一に、二人は題にある通り、「楽園」の追求者であったことだ。結婚離婚

    「楽園」を追い求める二人の至る道と歴史――マリオ・バルガス=リョサ『楽園への道』 - 機械仕掛けの鯨が
    sakstyle
    sakstyle 2023/05/10
    “二人を視点に据え、一九世紀から現代に至るまでの西洋の価値観の転覆を語る、バルガス=リョサ流の全体小説になっているのである。(...)バルガス=リョサの巧みな語り口”
  • 『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』を読んだ。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス / フランチェスコ・ヴァルソ(著)、フランチェスカ・T・バルビニ(編)、中村融他 (訳) 隆起するギリシャSFの世界へようこそ。 あなたは生活のために水没した都市に潜り働くひとびとを見る(「ローズウィード」)。風光明媚な島を訪れれば観光客を人造人間たちが歓迎しているだろう(「われらが仕える者」)。ひと休みしたいときはアバコス社の製剤をどうぞ(「アバコス」)。高き山の上に登れば原因不明の病を解明しようと奮闘する研究者たちがいる(「いにしえの疾病」)。 輝きだした新たなる星たちがあなたの前に降臨する。 あなたは物語のなかに迷い込んだときに感じるはずだ――。 隆盛を見せるギリシャSFの第一歩を。 実はSF作品でここ数年注目しているのは非英語SFジャンルである。ポーランドのレムやロシアのストロガツキー兄弟など既にすっかりお馴染みの作家はさておき、昨今話題となっ

    『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』を読んだ。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    sakstyle
    sakstyle 2023/05/10
    “あくまで今日的な危機感でもって描かれた作品が並ぶのだ。(...)「荒廃と暗鬱の近未来」で固められたトータルイメージはなかなかに凄みがある。”
  • 🍭 天野聡美[Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー]ステージに立つ声優として胸に秘めた情熱と決意「ライブに来てくださった方がナナシスをもっと好きになってくれる手助けができたら」 - Pop'n'Roll(ポップンロール)

    プレイヤーが次世代アイドル劇場型スタジオの支配人になって、未来のアイドルたちを育成するスマートフォン向けゲームアプリ『Tokyo 7th シスターズ THE SKY’S THE LIMIT』(以下、ナナシス)。 同作の登場キャラクターを演じるキャスト(声優)たちは、ゲーム内のみならず、リアルライブイベントにも出演。そのキャラクターとなって、ステージ上で表現力豊かなパフォーマンスを披露している。 “声”だけではなく“身体”も使い、作品内のアイドルのように自身の表現を届けているキャストたちは、どのような想いを持ってナナシスという作品と向き合っているのだろうか? 月代ユウ役を務める天野聡美に、自身とナナシスとの関係、また作品への想いについて語ってもらった。 インタビュー:塚越淳一 撮影:河邉有実莉 突き詰めていって、自分が納得するパフォーマンスを見せたいーー『Tokyo 7th シスターズ』とい

    🍭 天野聡美[Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー]ステージに立つ声優として胸に秘めた情熱と決意「ライブに来てくださった方がナナシスをもっと好きになってくれる手助けができたら」 - Pop'n'Roll(ポップンロール)
  • 工学:仮想現実で花の香りを嗅ぐ | Nature Communications | Nature Portfolio

    ローズマリー、モヒート、パンケーキ、ドリアンなど、ユーザーがいくつかの異なる匂いを嗅げるように設定された小型のウエアラブルVR(仮想現実)インターフェースについて報告する論文が、Nature Communicationsに掲載される。このデバイスは、匂いを局所的に素早く正確に発生させることができ、VRの世界とワイヤレス接続して、より現実的で没入感のあるユーザー体験を実現している。著者たちは、今後の研究によっては、ユーザーが匂いを感じることのできるビデオゲーム、4D映画VRを使った教育環境が登場するかもしれないと述べている。 これまでのヒューマンマシンインターフェースシステムは、VRにおいて視覚、聴覚、触覚をシミュレーションするために開発されており、嗅覚をシミュレーションするシステムの設計は困難だった。現在の嗅覚インターフェースは、ボトル入りの液体香料を数多く用いるために大きくて扱いにくく

    工学:仮想現実で花の香りを嗅ぐ | Nature Communications | Nature Portfolio
    sakstyle
    sakstyle 2023/05/10
    「第1のインターフェースは、鼻の下の皮膚に直接装着するもので、2種類の匂いを発することができ、第2のインターフェースは、ソフトマスク型で、9種類の匂いを発することができる。」
  • 中国、独自の月面基地建設へ調整組織を立ち上げ–ロシアと共同で

    #中国 中国国家航天局(CNSA)は4月25日に開催された探査会議にて、「国際月面研究ステーション(ILRS)」を監査、調整する組織「ILRSCO」を近く設立すると発表した。 ILRSとはCNSAとロシアROSCOSMOSによって計画されている月面基地だ。その目的は、月の探査から、利用、観測、科学実験、技術検証などがあげられている。 ILRSとILRSCOの関係は、米航空宇宙局(NASA)による月探査計画「Artemis」と、それを政治的にバックアップする「Artemis Accords」と同様だ。設立メンバーは6月までに、ILRSCOに関する協定に署名する予定だ。 ILRSは現在、5つのミッションで構成されている。原子力や通信、天体観測などのインフラを整理し、完成後に宇宙飛行士を受け入れるロボット研究ステーションを建設する予定だ。

    中国、独自の月面基地建設へ調整組織を立ち上げ–ロシアと共同で
    sakstyle
    sakstyle 2023/05/10
    中国とロシアの「国際月面研究ステーション(ILRS)」