ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (33)

  • 日本を滅ぼすには日本銀行と財務省の超デフレを実現する政策協調が必要

    題名はもちろん皮肉だけど。 さてちまたでは英国の経済雑誌『エコノミスト』が2050年の世界を予測したが評判だ。日目線でいうと、だいたいいま現在、世界経済の10分の一ほどの規模の経済が見る影もなく沈没して、ごく平凡な国に「衰退」することが予測されている。 ではさらにすすんで、日銀行と財務省がひょっとしたらいままでと同じように、いやさらに協調して日を衰退以上の状態、すなわち日を滅ぼすにはどうすればいいのか。『エコノミスト』などを参考に試算してみよう。 例えば、ゼロパーセント成長が38年間も続くとした場合の一人当たりの名目GDPは63175ドル。38年の長さもありえないとはいえない。だってすでに22年くらい平均して名目成長率ゼロパーセントが続いているのだからそんなに到達不可能な期間でもない。 ただし人口が減った分(2050年にはだいたい9500万人)いまより一人当たりのGDPはやや上回

    日本を滅ぼすには日本銀行と財務省の超デフレを実現する政策協調が必要
    samoku
    samoku 2012/09/06
  • 現在の本当の「消費税率」は20%超ではないのか?

    消費税増税論議がこれからまたヒートしていくだろう。さて今日は講義の前の準備で、久しぶりに岡田靖さんと飯田泰之さんとの対談を再読した。芹沢一也&荻上チキさんたちの編集になる『経済成長って何で必要なんだろう?』(光文社)に収録されているおふたりの対談である。 この対談は、日経済の大きさを測る尺度としてのGDPの簡単な解説からはじまり、その変化率(つまりは経済成長率)、経済成長が現在および過去の日経済に持つ意味が実に面白く語られている。 そのなかで先進国はだいたい毎年、2%〜2.5%ぐらい実質GDPが成長するのは当たり前という発言がある。僕もそう思う。この背景には、だいたい毎年自然と学習効果などが作用して、それくらいの成長トレンドがあるということである。 岡田:GDPの増え方を見ると、先進国では、長期的に年2%から2.5%ぐらい、一人当たり生産額は増え続けています。どうも、人間の知識の蓄積し

    現在の本当の「消費税率」は20%超ではないのか?
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    samoku 2012/04/28
  • 勝山実『安心ひきこもりライフ』

    とてもいいだ。ひきこもり歴20年という著者が書いたこのの基的な視点は、書の言葉でいえば「ひきこもり資産」の活用だろう。経済学では人的資という考えがあるが、これは労働を投資によって生産性を高めることができる資という見方である。それに対してこの「ひきこもり資産」は、人的資の見解とは対立している。どんなに「ひきこもり資産」に投資(=ひきこもり)しても生産性を高めることには結び付かない(まあ、絶対ではない。なぜなら著者自身この著作という「成果」を得ているわけだから)。 「ひきこもり資産」が蓄積していけば、ひきこもりの経験知を整理し、それを人に伝えることができるかもしれない。あるいはそのような整理・伝達行為が、他の人たちのひきこもり資産の低位安定を引き上げたり、またはひきこもり行為だけではなく、別な非ひきこもり行為との間でのいずれの立場をとるかという選択をする機会をひろげるかもしれない

    勝山実『安心ひきこもりライフ』
    samoku
    samoku 2011/07/26
  • 関東大震災当時の失業調査と物価、雇用データ

    『明治以降 邦主要経済統計』(日銀行統計局)を利用して、関東大震災のときを中心にいくつかデータをみてみたい。あくまでもこのから拾ったものであり最近の研究や再推計などは対象外である。 まず関東大震災による国富への被害は、当時の単位で東京府が約37億円(商品<在庫含む>が約17億円、建物が11億円など)で筆頭であり、そのほかの地域を含めると約55億円になる。皇室財産の被害額抜かすと約52億円。 当時の国富総額が大正8年(1919年)調査の国富(皇室財産などを抜かす)と時価で約900億円だったので約6%の被害だったことがわかる。当時の国民所得は1923年の名目GNPが140億ほど、実質GNPが118億円ほど(大川推計)。 GDPデフレーターでみると1919年のいわゆる「大正バブル」の崩壊以後は以下のようになる。 1917年ー33年までのGDPデフレーター これをみると震災以降、翌年は震災復

    関東大震災当時の失業調査と物価、雇用データ
  • なぜかいつも「復興」よりも「増税」が先行する:「復興税創設をと「復興構想会議」の五百旗頭議長」

    東日大震災をうけて「復興構想会議」が開催された。議長提出資料でもまた記者会見でも、一番具体的でかつ強調されたのが、復興のビジョンではない。復興のビジョンについては、すでに原発問題をどう考えていくかをめぐって、「無視」vs「復興の中心的課題」という委員間の対立が鮮明であり、ビジョンのアウトラインさえも定かではない。 その中で異様なほど強調されているのが、「増税」である。これでは「増税構想会議」である、と批判されてもやむをえない。 なぜ「増税」がすべての復興そのもののアウトライン以前に強調されてしまうかは、いまの政府の経済政策の大要がいわゆる財務官僚主導であることを示すことなのであろう。 「復興構想会議」における経済的側面は、検討部会が具体的な論点の抽出をするらしい。そのメンバーは端的にいって偏りが著しい。いわゆる日銀行、財務省サイドに近い人々、あるいは官僚の意見にくみする人々ばかりである

    なぜかいつも「復興」よりも「増税」が先行する:「復興税創設をと「復興構想会議」の五百旗頭議長」
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    samoku 2011/04/16
  • 物語経済学についての雑感

    タイラー・コーエンの経済学は、最近、独自の進化をみせている。特にリーマンショック後の米国経済の落ち込みによって、人々の文化消費のあり方が変化したという。この点は拙著『AKB48の経済学』でも詳細にふれた。 コーエンはノーベル経済学賞を受賞したトマス・シェリングの論文「消費器官としてのこころ」をベースに、リーマンショック以後の人々は、ネットのさまざまな経路(Twitter、Facebook、ブログなど)を通じて、「こころの消費」により傾斜し出したという。 例えば、ブログを通じて人々は自分の日々の「物語」を生産し、またそれを自ら消費しているという。このような個々の「物語」は、コーエンのいうような個人レベルだけではおさまらないだろう。他者のブログなどと繋がる(リンクする)ことで、さらに大きな「物語」のネットワークを構築するだろう。 この物語の経済学は、コーエンによれば、従来の希少性の学問である経

    物語経済学についての雑感
  • 八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』

    Twitterに書いたことをほぼそのまま掲載。 日の電力問題(原発問題含む)をもっとも入門レベルで解説しているのが、八田達夫先生の「ミクロ経済学?」(東洋経済新報社)。そこでは送電と発電の分離、電力自由化の効用などが独占理論の枠組みで解説されている。これはぜひ読んだ方がいいと思う。簡単だし。 その八田先生の『週刊東洋経済』での議論はこの入門レベルの上にたって今日の東京電力問題についてスタンダードな批判と問題提起をしたものと思う。日の原発政策の最大の問題は文民統制の失敗ということだと指摘している。 ちょっと引用。「日の原子力政策を策定する原子力委員会(内閣府に設置)のトップは、原子力工学の大物教授であり、同門出身者が電力各社、設備会社、経済産業省の原子力事業や政策を担う。つまり、中立を装っているが、陸軍大学の教授に戦争の最終決定を委ねているようなものだ」 すごいきつい表現で、間接的だが

    八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』
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    samoku 2011/04/06
  • ミネルヴァ・モデルと日本サブカルチャーの一面

    テイラー・コウェンの「ミネルヴァ・モデル」という見解がある。これはヘーゲルの「ミネルヴァの梟は黄昏に飛ぶ」に由来する。簡単にいうと文化の盛衰をみる見解。例えば大きな文化と小さな文化が接触する(大小はとりあえず経済規模で測る)。するとこの「国際貿易」は当初、文化の一時的な繁栄を生む。 ところが繁栄の中にすでに衰退の芽が宿る。「国際貿易」以前に存在した小さな文化のもった独自性、エートスは次第に、大きな文化に気に入られるようなものに「堕落」し「金銭化」されていく。しかしコウェンはこの過程を否定的なものとしてはみない 文化間の接触と、一時的な反映、長期的な小さい文化の衰退(=大きな文化への吸収過程)といったダイナミズムこそ、既存の多くの文化を生み出した過程そのものであり、それを否定するのは間違いだ、という見解だ。 いま書いたコウェンの「ミネルヴァモデル」を例えば日的なロリコン文化と、海外の嗜好・

    ミネルヴァ・モデルと日本サブカルチャーの一面
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    samoku 2011/02/19
    日本の美少女文化への注目なんて結局はオリエント趣味で、それを規制だのクールジャパンだので「海外向け」にしたところで人気は得られないと思う。変化するなら市場経由だよな。
  • 長岡義幸「性表現規制の都条例改定問題再び勃発」『創』1月号 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    僕の見たところもっとも首尾一貫したマンガ規制への言論を続けているのが長岡氏である。その長岡氏が、6月の都条例(非実在青少年規制)の否決以降の行政側、規制推進派、規制反対派などの動きを丁寧にフォローし、11月末までの状況をわかりやすくまとめたのがこの論説であり、ちょっと諸事情で、この間、しばらくこの問題から離れていた僕にはとても参考になるものだった。 特に行政側が、6月の否決以降に、周到な根回しをはかり、草の根レベル(警察側やPTA側の事実上の協力を得て)を説法し、さらには民主党への工作にも熱心に取り組んでいたことがわかる。これだけのパッションが尋常ではないと思う。 「略 治安対策部の職員が「子供を性の対象として描いた漫画など」を持参して、都内全域で会合を開いたことを明らかにした。その回数は、先の改訂案が否決された6月に11回、7月に5回、8月に17回、9月に28回、10月に11回と、実に

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    samoku 2010/12/10
    ↓行政が情報の受け手を意図的に選別することで議会を空洞化させているという問題提起を「泣き言」や「悪玉作り」って扱いにするのは如何なものか。反規制派をくさせれば何でもいいの?
  • ペット課税雑感

    民主党が議論しているペット課税だけど、ペットの飼育放棄は、すでに飼われた経験のあるペットの取引市場が成立していないこと、不妊・去勢治療が社会的に最適でないこと、あとは日ではや犬についてあまり血統を重んじない傾向があり、これは日では非常にいいずらいんだけど雑種を好む「バイアス」があることが原因ではないかと思う。 民主党案だとペット課税しても飼育放棄を改善する設計ができてないように思う。まあ、総量規制で結果として飼育放棄が減るという感じだよね。むしろ施設で殺されてしまうペットたちを引き取れば補助金がでて、新しく飼育された子犬・子を購入したときに税金を課すのがいいと思うんだけどどうかな。 もちろん不妊・去勢治療についても補助金を与える。そういう設計であればペット課税もいいかもしれない。いまの民主党案だと報道のつたえるところによれば買う段階で課税して、それを施設の運営などにあてるという。ま

    ペット課税雑感
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    samoku 2010/11/29
  • 最近の新卒市場をめぐず雑感ー雇用のミスマッチよりも「量だよ、量」

    今日の未明からTwitterの方で書いたものを余計なところ省いてただ掲載したもの いまの四年生の就職率低下は、雇用のミスマッチなので、中小企業の求人は多いとかいう人がいるが、あまりにも統計数字を鵜呑みにしすぎている。現場ではよく知られていることだが、実際の求人数は率になおせば大企業よりも多少ましなぐらい。例えば上武でも夏以降は求人数は劇的な低下の状況にある。ほかの大学も同様であろう。 いまのこの時期に「新卒の就職率をあげるのは雇用のミスマッチ解消」というほど現場感覚からずれた発言はないと思う。ないのだよ、求人自体が、決定的に。 もちろん早稲田とか慶應とか国立とかそこらへんはしらん。それだけが日の大学ではなく、むしろそこらへん以外の大学が数だけみれば圧倒的。もう現在四年生の新卒市場は絶対的に求人数が不足しているだけ、雇用のミスマッチというのはまったく的外れ 例えば具体的にいうと、大学にも求

    最近の新卒市場をめぐず雑感ー雇用のミスマッチよりも「量だよ、量」
  • 長岡義幸『マンガはなぜ規制されるのか』

    書は題名通りにマンガをめぐる規制を戦後の歴史的経験から今日の論争(いわゆる「非実在青少年」問題)まで俯瞰した上で、基的に僕なりの区分で表現すると、「モラルによって表現の自由を制限すべきと考える人たち」と「表現の自由への公的介入は基的に認めないと考える人たち」との対立が鮮明に描かれている。書の立場は後者にあるといっていいだろう。 まず議論を整理するためにデフォルトを設定しておこう (A)すべての人は選択を自らの意思で行いそしてその結果も自ら引き受ける この(A)にはここでいわれている「人」が合理的な主体であり、つまりはその「人」は自分が利用できる情報をすべて活用して意思決定をしているということが前提にされている。その選択が合理的に行われているのであればその結果にその合理的主体が責任を負うことも正当化される。なぜなら選択の結果も彼が選択を行った時点で利用できる情報の中に含まれているから

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    samoku 2010/11/22
  • 非実在青少年規制についてのTwitter発言まとめその2 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    kachifuさんにまとめていただいた非実在青少年規制の僕の発言まとめ http://bit.ly/akv4lfを補足する発言を昨日の夜から今日の朝にかけてしました。まとめサイトを利用するかなあ、と思ったのですが、やめました。新規のブラウザのダウンロードが必要だったので。美しくはないですが、非Twitter系がまだまだ多いのでそれなりに保存価値はあるかな、と。kachifuさんのまとめサイトと合わせてご覧ください。字句や表現だけ少しだけ修正してあります。 (以下から) ところで児童ポルノなどの単純所持規制の問題だけど、これはかなり前に書いたけど、著作権の問題や流通の問題をひっくるめた日同人コミュニティ市場をどう評価していくかという問題にもかかわるんだよね。いまの論文終わったら少し考えなくてはいけないと思う。 反対派ののろしのきっかけは、藤さんのmixi日記http://tinyurl

    非実在青少年規制についてのTwitter発言まとめその2 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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    samoku 2010/03/20
  • シノドス・リーディングス『日本思想という病』(光文社)でカットした部分

    セミナー体では話したけれども原稿収録時点で全体からちょっと浮くので削除した部分を以下にコピペ。この部分はある意味で河上肇と福田徳三だけではなく当時の経済学者の国家観や植民地思想との関係できわめて重要。 韓国に対する二人の態度 皆さんご存知でしょうが。僕は著作に冬ソナを論じた『最後の「冬ソナ」論』(太田出版、2006年)というものがあったりするほど韓国映画やドラマが大好きです。 鶴見俊輔が「朝鮮と朝鮮人に対する日人の態度を見ることを通して、日人の質を一種の分光器による分析にかけることができる」と言っていますが、僕もそう思います。で、若いころの姜尚中はそれを徹底的にやった。それは『オリエンタリズムの彼方へ』という論集の中でまとめられています。 彼はその中で、福田徳三をかなり手厳しく批判している。どうしてかというと、福田徳三は、矛盾したことを朝鮮に対してやってしまったんです。 福田徳三の

  • マンガモデル論のレジュメ

    12月13日に大東文化大学で報告したレジュメをいまワードで修正してて図表も汚いけど(笑)つけたものを以下にコピペ。ただし下付き英数字なんかはワード文書ではちゃんと表記したりしてるけど以下では面倒なので修正してないかも。一応、未完成なので引用とかする際には僕の了解を得ること。研究目的でワード版を研究者個人で請求された場合は対応します。僕と面識ない方は名、住所、勤め先(学校)、電話番号を必ずメールで教えてください。いずれが欠けてもお送りしません。面倒にならないかぎり(例:請求者多数とか神経質な対応とかストーカーとかいろいろ)送ります。レジュメなのでグルンステンのを読んでて、なおかつ口頭の注記を聞いて完全レジュメと思ってください。ほぼ当たり前のことなんだけどたぶんマンガ研究の世界ではここらへんの常識が通用しない可能性があるのでわざわざ注記。 (付記)id:ITOKさんに図表を一部作成していた

    マンガモデル論のレジュメ
  • ティエリ・グルンステン『マンガのシステム』と日本のマンガ批評の現状 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    日曜の研究会で原正人さんが持参した待望の翻訳。僕は英語版を持ってて少し読んだけど挫折。この翻訳はやはり待望のものでしょう。以下はあるmixi日記に書きこんだコメントをほぼそのまま再録したもの。このはたぶんいまの日のマンガ批評の文脈ではなく、それこそ稲葉振一郎さんや僕のようにマンガやマンガ批評を少しは読んでて、なおかつ(モデル自分で組まなくてもw)最適制御理論を実際に解いたことがある人がよくわかるではないか、という気がする。その理由も少しだけ下に書きました。 以下、mixiから引用した僕のコメント(一部ブログ用に修正) 昨日一気に読んだけど、英語版は途中で挫折。しかしこの日語版は非常にわかりやすく読めました。野田さんに感謝。で、このは記号論的な用語を連発しているけど、僕は一種の制御工学のアイディアで一貫したではないかと思う。工学系や経済学では標準の最適制御理論と発想が完全に一緒で

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    samoku 2009/11/27
  • 長谷川幸洋『日本国の正体』 - Economics Lovers Live

    前も少し書いたかもしれないけど、まだ全部読んでなかったので、以下に簡単なメモ書き。民主党政権になって書の内容の前提になっていた光景も変わった感じ。例えば事務次官等会議はもうないし。 日の政策を動かしているのは官僚である。官僚の行動のインセンティヴは「天下り」などの金銭的なものに大きく依存している。新聞はこの官僚依存構造の補完勢力(極端には主人とポチ=飼い犬)の一面がある。官僚の「ご説明」=刷りこみ工作は盛んである……これが書の主張の概要であろう。 「実は、財務省はこうした学者や民間エコノミストたちがどんな意見を言っているのか、日常的にチェックしている。それを案件別に分けて整理し、幹部たちに配布している。略 財務省はテレビで発言するような有識者、コメンテーターと呼ばれるような人たちも重視して、丹念に「ご説明」に歩いている。テレビの影響力はとても強い。新聞の社説を読まなくても、テレビのワ

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    samoku 2009/10/18
    政府の「産業政策」の内実について
  • 民主党「リフレ研究会」の記事 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    さてケネーの続きでも書いたり、今日から始まる講義の再チェック……と思ってブログを開けたら、山形さんのHPが更新されてたのでそれを読んで驚いた。 http://cruel.org/other/rumors2009_2.html#item2009092801 たとえば今日、あのダジャレしか能のない AERA を立ち読みしていたところ、なんでもあの民主党の中に金融畑の連中がたくさんいて、そいつらが「リフレ研究会」なるものを作って、そこが日銀のクビを締め上げて 2% のインフレを目指させるという政策をうちだして、それを菅直人に説明して云々と書いてあったように読めてしまったんだが、あのバカであほで経済のイロハもわかっておらず、為替介入しないと宣言すること自体が為替に対する政治的な影響であることも知らず、モラトリアムとかバカなことを言い出し、予算執行を平気で止め、できもしないくせに二酸化炭素四割減なん

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  • ロバート・マルサス『人口論』

    マルサス『人口論』(初版、1798年) 人間は必ず死ぬ。生きる時間が有限であり、その終着点に希望がないことが、かえって人間の生活を幸福にさえするのだ。マルサスの人間観というのは一言でいえばこう要約することができる。今日、人口法則の名称で有名なマルサスは、他方で安易な啓蒙思想、人間の完成可能性に冷水を浴びせたことで、経済思想の歴史の中で孤絶とでもいっていい地位を占めている。 マルサスの反啓蒙的な立場が際立っているのが、その天才的な処女作『人口論』であるのは言うまでもない。マルサスは個々の人間の将来の絶望ゆえの幸福とでもいう「逆説」を、人類全体に適用した。彼は人類の特徴のうち二点にまず注目する。ひとつは人間の生存に物の摂取が必要であること、もう一つは男女の性的な欲望が非常に強いことである。この公準を前提にすると、マルサスは人間性の改善や生活の豊かさが続くことは想定できないと指摘した。 まず性

    ロバート・マルサス『人口論』
  • 不況のときに育つと努力より運を信じるようになる? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    すでに内外ともに話題になっているのが以下の論文 Growing Up in a Recession: Beliefs and the Macroeconomy http://ftp.iza.org/dp4365.pdf 要約しかみてないけど、不況期に若い時代をすごした人は、好況期にそうであった人よりも、人生の成功が努力よりも運によると信じ、政府の再分配を頼みにし、さらにあんまり社会制度を信頼しない、ということだそうです。しかもこの不況のメンタルに与えた影響はかなり継続するとのこと。

    不況のときに育つと努力より運を信じるようになる? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    samoku
    samoku 2009/09/15
    「不況期に若い時代をすごした人は、好況期にそうであった人よりも、人生の成功が努力よりも運によると信じ、政府の再分配を頼みにし、さらにあんまり社会制度を信頼しない」