昔、コンピュータの脆弱性がかなりの部分利用者の無理解と怠惰のせいであるとして、セキュリティ保持義務があるのではないかという議論に片足を突っ込んだことがあった。 そんな昔の議論を改めて思い出すのが以下の記事だ。 産経「ネットバンキング不正送金被害、最悪の3億6000万円に」 被害に遭ったのは楽天、ゆうちょ、みずほ、三菱東京UFJ、りそな、シティバンク、ジャパンネット、セブン、北洋、十六、大垣共立など計12銀行 大半の利用者のパソコンがウイルスに感染しており、IDやパスワードを盗まれていた。金融機関が取引のたびにパソコンのメールに送ってくるワンタイムパスワードを盗まれたケースもあった。送金先は約600口座で、約75%が中国人とみられる名義だった。 ネットバンキングの不正アクセスの手口が、ウィルス感染したパソコンの利用者(口座利用者)により入力されたID、パスワード、ワンタイムパスワード、あるい