土用の丑(うし)の日(7月25日と8月6日)に向けて、ベトナム産の白身魚のかば焼きや天重、ウナギ形のパンなどウナギのかば焼きの代替商品を売り出す動きが広がっている。ウナギは高価格なうえ、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定された。各社は売り上げが最も伸びる土用の丑の日にウナギ以外の商品を充実させることで、食のイベント消費の拡大を狙う。 イオンは今年初めて、ベトナム産の魚「パンガシウス」を使った「白身魚のふっくら蒲焼(かばやき)」(645円)を販売。ナマズの一種で、淡泊な味わいとやわらかい食感が特徴だ。近畿大が発明したウナギ味の「近大発なまずの蒲焼」を昨年に続き今年も売り出したが、人気のため一部店舗では品切れになっているという。「ナマズに続きパンガシウスも売り出していきたい」と同社。丑の日商戦の売り上げは前年同期比1割増を見込む…