厚生労働省は1日、一時帰休させた労働者の休業手当を企業に助成する雇用調整助成金の3月の申請状況をまとめた。申請は昨年12月以降急増し、3月は4万8226事業所(前月比1万7605件増)で、対象の労働者は237万9069人(同51万3277人増)に上った。 内訳は大企業が2813事業所、中小企業が4万5413事業所。3月の助成金の支給決定件数は3658事業所で、支給額は58億2010万円。今後支給額は大幅に増加するとみられる。助成金は、解雇や雇い止めをしていないことなどを条件とする雇用維持策として支給されている。 雇い止めなどで失職した労働者に、引き続き寮などの住居を提供した事業主に支給される離職者住居支援給付金には08年度で411件の申請があり、対象となる労働者は7643人。【東海林智】