UXチームの小林です。 3年ほど前、ちょっと変わったプロジェクトを経験しました。今回はその時の話です。 お客様の会社は、自社の売り上げアップのために、自社サイトの製品ページの見直しを検討されていました。弊社に求められたのは、ユーザーの家電製品の購買行動の実態を、リアルやネットに限定せずに考えること。選ばれた商材は、テレビ、エアコン、炊飯器、掃除機、冷蔵庫の計5商材でした。 一見よくあるプロジェクト。でも… 通常の弊社のプロジェクトであれば、データや仮説を元にターゲットユーザーを設定し、ペルソナを作るでしょう。そしてペルソナのニーズやゴールを考え、理想的なユーザー体験(UX)を設計して、施策要件を導くという進め方をしたと思います。 しかしこの時は、ユーザーがどんな属性でどんな行動をするかを知れる調査データやWebのアクセスデータはありませんでした。観察調査(エスノグラフィー)を行う期間や予算