<保守派との妥協を目指す民主党のマンチン議員と、民主党政権の妨害を最優先する共和党のマコネル議員> 米政界で最も力を持つ「ジョー」は誰だ? ジョー・バイデンではなく、ジョー・マンチン(Joe Manchin)だ! という、使われ過ぎて笑えなくなっているジョークがある。 日本ではあまり知られていないが、民主党の中で一番保守派寄りであるマンチン上院議員は、民主・共和両党が50議席ずつを分け合う上院の中で常に決定権を持つ立場にいる。じゃんけん大会もしていないのにセンターを取った感じだ。 マンチンは何よりもbipartisan(2大政党主義)だ。つまり、与党票だけでの法案採決ではなく、野党との妥協案を探り調和を目指すタイプ。風刺画はそれを1992年に警察官に暴行されたロドニー・キングの名言で表している:Can't we all just get along?(みんなで仲良くできない?)。文末にXX