堺市と関西大は17日、江戸時代前期に建てられた鉄砲の生産現場として全国で唯一現存する市内の鉄砲鍛冶屋敷の古文書を分析した結果、最盛期の年商は約3億円だったと発表した。報告書をまとめた藪田貫・関西大名誉教授(日本近世史)は「鉄砲ビジネスの実態が初めて分かる貴重な史料だ」と話している。 堺で1660年代には鉄砲鍛冶をしていたとされる井上関右衛門家の屋敷に残された2万点…
堺市と関西大は17日、江戸時代前期に建てられた鉄砲の生産現場として全国で唯一現存する市内の鉄砲鍛冶屋敷の古文書を分析した結果、最盛期の年商は約3億円だったと発表した。報告書をまとめた藪田貫・関西大名誉教授(日本近世史)は「鉄砲ビジネスの実態が初めて分かる貴重な史料だ」と話している。 堺で1660年代には鉄砲鍛冶をしていたとされる井上関右衛門家の屋敷に残された2万点…
【ブリュッセル斎藤義彦】東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、国内17基の原発のうち約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国フランスにも輸出している。 欧州連合(EU)加盟27カ国など欧州の34カ国の送電事業者で作る「欧州送電事業者ネットワーク」(ENTSO-E、本部ブリュッセル)の統計。冬はエネルギー消費量が最も多いことから、ドイツ政府は「(脱原発決定後の)最初の試練を乗り切った」(レトゲン環境相)としている。 ドイツは昨年3月の福島第1原発事故後、17基の原発のうち旧式の7基を暫定的に
エルサレム近郊を走る「隔離バス」。バスが混んでからも超正統派の男性たちは、女性のユリア・メサメドさん(右から2人目)に近い空席には座らなかった=イスラエル・エルサレムで2011年12月7日、花岡洋二撮影 イスラエル社会で、ユダヤ教の教えを厳しく守る「超正統派」と、厳格ではない「世俗派」の対立が深刻だ。対立そのものは1948年の建国時からあり、何度も姿を変え表面化してきた。最近は超正統派が公の場で女性に「慎み深さ」を求め、世俗派が「女性差別だ」と反発する事件が相次ぐ。背景に、超正統派の政治力が強まったことや、双方の生活圏が重なるようになったことがあると、識者は指摘する。【エルサレム花岡洋二】 ◇政治力強まり 昨年11月ごろから、超正統派を批判する世俗派メディアの報道が続く。バスで男女隔離を強要する▽屋外広告の女性の顔が塗りつぶされた▽父親の葬儀で女性が弔辞を述べさせてもらえなかった▽「みだら
世界自然遺産の小笠原諸島(東京都)で、小型のカタツムリは、小鳥に食べられても排せつされて生き延びていることを、東北大の千葉聡准教授(生態学)らの研究チームが突き止めた。植物の種子が散布されるように、カタツムリは食べられて生息場所を広げているらしい。捕食者の消化器官を通っても死なない卵や幼虫は確認されているが、成長した動物では極めて珍しいという。 チームは小笠原の母島で野生の小鳥のふんから、体長2ミリ程度のノミガイの殻が消化されないまま見付かったことに着目。捕獲したメジロとヒヨドリに、国内で広く分布するノミガイ計174匹を与えた結果、どちらの鳥でも30~40分後に約15%が生きたまま排せつされた。千葉准教授によると、ノミガイは殻の口に膜を張り、軟体部を消化液から守っていたという。 大陸と地続きになったことのない小笠原では100種の固有のカタツムリが確認され、祖先は海流や風、鳥の体に付着して運
宇宙飛行士の古川聡(さとし)さん(47)が今月8日、ロシアのソユーズ宇宙船に乗り込み約半年間の旅に出る。宇宙船のクルーといえば最先端技術を駆使する集団だが、飛行士たちが気にする「験担ぎ」があるという。毎日新聞の臨時ISS(国際宇宙ステーション)宇宙支局長を務める古川さんも実践するという伝統的な作法とは。【カザフスタン・バイコヌール大前仁】 ◇古川さん搭乗、8日打ち上げ 打ち上げ台へと向かうバスを降りて、おもむろに車輪におしっこをかける宇宙服の男たち--。この突拍子もない「伝統儀式」は、人類で初めて宇宙飛行に成功した故ユーリー・ガガーリン飛行士が、打ち上げ直前にしたことをまねたものだ。ガガーリンは初飛行から50年が過ぎた今も「ロシア宇宙業界の最大の英雄」。それだけに、同氏にまつわる数多くの験担ぎが、エピソードとして残されている。 ただでさえ歩きづらそうな宇宙服のファスナーを開けて、立ち小便を
国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が、パキスタンの首都近郊の「軍城下町」で米軍に殺害された。容疑者はパキスタン軍部関係者によってかくまわれていた可能性がある。01年の米同時多発テロ事件以降、米国とパキスタンは、事件を首謀したビンラディン容疑者追跡を中心とするアフガニスタンでの対テロ戦で共闘してきたが、一方でパキスタンの軍の一部や国民の間には反米感情が高まっていた。一体、水面下で何が進行していたのか。【栗田慎一、ワシントン古本陽荘】 ◇米と同盟保持 作戦容認か ビンラディン容疑者が殺害されたとされる場所は、首都イスラマバード北方のアボッダバード近郊。人口数十万人のこの都市は、植民地時代の大英帝国軍が大規模訓練基地を置き、独立後はパキスタン軍がそのまま受け継いだ「軍城下町」として知られる。 パキスタン外務省は殺害にパキスタン軍部が関与したか否かの明言は避けたが、「ビン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く