高速LANを実現するGbEの普及により,パソコン周辺機器や内蔵ボードに関する考え方は,大きく変わりつつある.今までパソコン本体との高速な通信を必要とするために,PCIやCardBusあるいはUSB2.0で接続するしかなかった周辺機器類を,ネットワークに直接接続すると言う動き,すなわち「パソコン周辺機器のネットワーク機器化」だ. ネットワーク機器ならば,LAN内のすべてのパソコンでその機器を共有できるため,個々のパソコンに周辺機器を購入しなくても済む場合も多い.また,パソコンのプリンタ共有やファイル共有の場合とは違い,共有機器の接続されたパソコンが起動しているかどうかを,使用時に気にする必要もないのもネットワーク機器の特徴だ. 現在,そのような「パソコン周辺機器的なネットワーク機器」というと,プリンタ(プリントサーバ)やNAS(HDD),あるいはカメラ(ネットワークカメラ)といったデバイスが