日本酒のファンは、米国や韓国を中心に急増しており、日本酒離れが進む国内を尻目に輸出量は右肩上がり。輸出強化に乗り出す酒造会社も続々出てきている。国や関係機関は外国人の日本酒人気を国内にもつなげようと“ブームの逆輸入”に期待する。 日本酒造組合中央会(東京都)によると、海外ではすしをはじめとする日本食の広がりを背景に日本酒人気が高まってきた。来日して酒蔵を回ったり、きき酒師の資格を取ったりする熱烈な日本酒ファンの外国人もいるという。 財務省や同会によると平成14年に7504キロリットルだった日本酒の輸出量は24年には1万4131キロリットルと倍増。米国や韓国、台湾が上位3位を占めている。特に韓国の伸びは著しく、14年の同約116キロリットルから、24年には2904キロリットルと25倍に増えた。 こうした流れを受け、観光庁は酒蔵ツアーなど日本酒を訪日観光の目玉にしようと関係団体と協議を始めてい