「被告の1人は『こいつマジで胸でかいから触っていいよ』と笑っていた。胸を揉まれ、ブラジャーを取り上げられた」「裸にされ、割り箸で肛門をつつかれ、陰部にドライヤーの風を当てられた。被告は私に馬乗りになり、無理矢理キスをした。馬乗りのままカップラーメンを食べ、私の胸に麺を落とした」 法廷で被害者女性(21・事件当時)の供述調書が読み上げられるのを、松見謙佑被告(22・強制わいせつ罪などで起訴)は両膝に拳を置き、静かに聞いていた。黒い短髪に黒縁眼鏡、ひ弱そうな外見からは、女性の尊厳を踏みにじった野蛮さは感じられない。それもそのはず、松見被告は東京大学の4年生。日本の最高学府に通うエリートである。 「事件は5月10~11日の深夜に起こりました。松見被告は10日夜、東大大学院生の松本昂樹被告(23)や東大生の河本泰知被告(22・ともに同罪で分離公判中)、松本被告の知人だった被害女性らとJR池袋駅近く