ワクチン注射は打つべきか、否か。 日本ではHPVワクチンを巡って薬害訴訟などが起きており、議論が巻き起こっているが、欧米でも同様だ。ノンフィクション作家ユーラ・ビス氏はワクチン賛成派と否定派の声や医師たちの意見を聴き、『子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。』という本にまとめた。 同書は最初に刊行されたアメリカで、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグらから「読むべき本」として絶賛されている。 ビス氏によると、「子どもの免疫をつけるため、ワクチン接種ではなく伝染病に『自然』感染させることに魅力を感じている親もいる」という。なぜ自然派ママはワクチンを拒むのか。そしてどうやって子どもに感染させるのか。 ※以下、『子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。』より一部を抜粋し、著者の許可のもと再構成したもの。 ワクチンに対する不安は簡単にはおさまらない。専門家によるリスク便益分析の結果、害より益