熊本地震の前震から7カ月となる14日、被災者のために熊本県内で建設が予定されていたすべての応急仮設住宅が完成した。同県益城町と御船町でこの日新たに計48戸が完成し、16市町村に4303戸が整備された。 益城町の福富仮設団地にはバリアフリー対応の仮設住宅が全6戸整備された。2DK(37・3平方メートル)で、玄関やトイレ、浴室の段差を解消。出入り口の幅は80センチ以上で、車いすで楽に通ることができる。町によると、車いす利用者や視覚障害者など4世帯10人が入居予定という。 19歳の時に屋根から転落して頸椎(けいつい)を損傷し、車いすを使っている作本誠一さん(50)は町の避難所が閉鎖された後、町が役場近くに開いた「待機所」でバリアフリー対応の仮設住宅の完成を待っていた。作本さんは「これまでは自分の居場所がないような気がしていた。まずは入居してから、使い勝手を確かめたい」と話した。(大森浩志郎)
J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TOKYO SOCIAL MAP」。11月6日(日)のオンエアは、今年9月に田端にオープンした日本初のユニバーサルシアター「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)」を紹介しました。 目が見えない方でも、音声ガイドを使って映画を楽しめるシステムがあったり、赤ちゃん連れの方で赤ちゃんが上映中に泣いてしまっても、奥にある親子室に移動すれば気兼ねなく上映を楽しむことができます。聴覚に障害のある方には日本語字幕を用意し、足が不自由な方には車椅子スペースの設置し、館内全体をバリアフリー化。「CINEMA Chupki TABATA」では誰でも映画を楽しめます。 番組では、映画館の運営を手掛けている、バリアフリー映画の鑑賞推進団体「City Lights」の代表の平塚千穂子さん
従来の福祉機器とは一線を画した「超福祉機器」を展示するイベント「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展(以下、超福祉展)」が、今年も東京・渋谷ヒカリエで開催される(2016年11月8~14日)。3回目の開催となる今年の超福祉展の見どころの1つが、福祉機器そのものの展示だけではなく、各機器の誕生背景や開発の試行錯誤を伝える企画展示「Take the Next Step」だ。この企画展示の狙いは何か。監修を務めるTakramのデザインエンジニア・緒方壽人氏に話を聞いた。 Takramのデザインエンジニア・緒方壽人氏。東京大学工学部産業機械工学科卒業。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)、LEADING EDGE DESIGNを経て、2010年にON THE FLY Inc.を設立。2012年よりTakramに参加。ハードウエア、ソフトウエアを問わず、デザイン、エンジニアリング
「大阪最後の一等地」と呼ばれるJR大阪駅北側の「うめきた2期区域」再開発の陰で、自力で歩くのが困難な人たちが途方に暮れている。障害者施設の利用者らが使ってきたJRの線路下の通路が、再開発に伴う線路の地下化でなくなる。市は代わりにスロープ式の歩道橋を設ける計画だが、遠回りすることになるため、施設利用者らは市に再考を求めている。 JR大阪駅の約1キロ北にある障害者の医療施設「大阪整肢(せいし)学院」(大阪市北区)は、子どもたちを中心に約90人が暮らし、約40人が治療やリハビリで通院する。 整肢学院の利用者は重い身体障害や知的障害があり、自力で歩けない人が多い。近くに住む小川雅永(まさえ)さん(28)もその一人。出生時に酸欠状態になり、脳に障害が残った。話すことも立つこともできず、首が不安定でいすに座れないため、寝た姿勢で乗るタイプの車いすを利用する。介護ヘルパーに押してもらい、週に1回通院して
総務省は、出歩くのが困難な高齢者らが各種の選挙で投票しやすいようにするため、有識者による検討会を設置して、現在、寝たきりなど、要介護度の重い人らに限って認めている「郵便投票」の対象の拡大に向けた議論を始める方針です。 ただ、郵便投票の対象になっていない要介護4以下の人の中にも、出歩くのが困難な高齢者ら、投票所に出向いて投票するのが難しい人もいることから、総務省は、選挙制度や福祉・医療に詳しい有識者らからなる検討会を設置して、郵便投票の対象の拡大に向けた議論を始めることになりました。 郵便投票をめぐっては、「自宅で投票するので投票の公正さを確保するのが難しい」という指摘もあり、新たに設置される検討会では、対象の拡大だけでなく、公正さをどう確保するかも検討課題になる見通しです。
買い物を楽しんでもらう工夫とは イギリスの小売チェーンJ Sainsbury plc社は同社が展開するスーパーマーケットチェーンSainsbury’sで、高齢者や障がい者、認知症の人を対象にした「ゆっくり買い物を楽しんでもらう」スローショッピングというコンセプトを、イギリス国内のスーパーとして初めて試験導入した、と発表した。 現在、イギリス中部の都市ニューカッスル・アポン・タインにあるゴスフォース店で行われている。 スローショッピングは毎週火曜日の午後1時から3時まで行われる。希望者に対し、店内を案内するスタッフが入り口から付き添う。また各通路の両端にはイスが置かれる。そして、2カ所にある問い合わせ所ではフルーツやビスケットの試食ができる。 このアイデアは、Slow Shoppingという団体を運営し、「スローショッピング」のコンセプトを広げる活動を行っているキャサリーン・ベーノさんが同店
国土交通省は、交通バリアフリー基準とガイドラインの見直しについて検討を開始すると発表した。 公共交通分野のバリアフリー水準底上げを図るため、旅客施設、車両のバリアフリー設備を検討する。例えば鉄道駅の旅客施設におけるバリアフリートイレ、鉄道車両における車椅子スペースのあり方などについて。 公共交通機関の旅客施設や車両のバリアフリー化を図る際、義務基準を定めた「移動等円滑化基準」(交通バリアフリー基準)は、2006年の施行から約10年が経過した。この間、高齢化が進展したほか、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた「Tokyoアクセシビリティ・ガイドライン策定」の動き、障害者差別解消法の施行、訪日外国人数の増加など、バリアフリー・ユニバーサルデザインを取り巻く環境は大きく変化している。 今回、こうした状況の変化を踏まえるとともに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのレガシーと
滋賀県湖南市社会福祉協議会の嘱託職員が、認知症の人や知的障害者に代わって管理していた預金通帳から現金を引き出した問題で、同県警甲賀署は18日、窃盗と詐欺の疑いで同市岩根の元嘱託職員、牧田聡美容疑者(48)=懲戒解雇=を逮捕した。容疑を認めている。 逮捕容疑は、6月29日、同社協の金庫から管理していた対象者の通帳1通と印鑑1本を盗み、同市内の金融機関の窓口で預金払い出しの承認を得ているように装って、現金11万円をだまし取ったとしている。 同社協によると、牧田容疑者は、認知症の人や知的障害者などの預金通帳を本人に代わって管理する「地域福祉権利擁護事業」に携わり、約30人の生活支援を担当していた。 9月下旬に利用者の書類整理などを行っていた際、通帳に不審な入出金があり発覚。今月に入って同署に被害届を提出し、17日に懲戒解雇していた。同社協は、牧田容疑者が男女5人の口座から計約210万円を着服して
災害発生から数日後に開設され、一般の避難所では生活に支障を来す障害者らを受け入れる「福祉避難所」の一般市民への事前公表について、静岡県内自治体で判断が分かれている。2度目の震度7を記録した本震から16日で半年となった熊本地震では、福祉避難所の役割を十分に理解せぬまま一般避難者が福祉避難所に押し寄せて現場が混乱し、開設を断念するケースもあり、自治体の担当者は公表を巡って頭を悩ます。福祉避難所の運営が想定される現場では複雑な思いを抱く関係者もいる。 静岡市や湖西市などは地域防災計画やハザードマップで確認でき、ホームページでも閲覧できる。公表の是非や範囲の見直しを進めている自治体もある。一方、浜松市や磐田市などは「(災害弱者向けと知らない)住民が殺到する恐れがある」などとして場所を個別に公開していない。 災害時に福祉避難所になる見込みの県立西部特別支援学校(浜松市北区根洗町)で9月下旬、初めて行
アートは社会を変えられる。ヤンキー、死刑囚、障害者などアウトサイダー・アーティストに光を当てる専門ギャラリー「クシノテラス」が目指すもの 2016.10.13 クラウドファンディングのその後 クラウドファンディングのその後 TanakaTerumi TanakaTerumi 瀬戸内海に面した広島県福山市。観光名所の「ばら公園」から歩いてすぐ、6階建てのビルに、アウトサイダー・アートを専門に展示販売する「クシノテラス」があります。アウトサイダー・アートとは、障害者や犯罪者、幻視者など正規の美術教育を受けないつくり手が自己流に表現した作品群のことです。 「未だ世の中から正当な評価を受けていない表現を紹介していきます。気に入った作品は購入することもできますよ」と語るのは、オーナーの櫛野展正さん。 櫛野さんは2012年から「鞆の津ミュージアム」(広島県福山市)で、社会の周縁で表現を続ける人たちに焦
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く