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2007年10月2日のブックマーク (2件)

  • 松岡正剛の千夜千冊・遊蕩篇

    平成になって「趣味の水墨画」という雑誌が創刊され、そこに書のもとになる「朝水墨画人伝」が連載された。あきらかに村松梢風の名著『朝画人伝』(964夜)を意識していた。2年ほどつづいた。それがになった。 改題して『墨絵の譜』となったのは好ましい。サブタイトルが「日の水墨画家たち1・2」。雪舟から始まって、相阿弥・永徳・等伯・宗達・光琳をへて、応挙・若冲・蕭白・蘆雪とたどり、大雅・蕪村らの文人画を鉄斎でしめくくり、明治からは御舟と大観だけを入れている。24人が入選である。 まあ、こういう選抜はいろいろあるもので、その気になればいくらでも入るし、いろいろ落とせもする。著者は近世絵画史の専門家だから、詳しいことを知りたければ、『江戸の画家たち』や『江戸の絵を読む』で遺漏を補えばよい。また、書自体がそれぞれの代表作を採り上げながらも、その解説では前後の画人を補って、それなりの流れが

  • 屋根のお話(下に重要情報あり)

    屋根のお話 雨の多い気候条件の我が国では、建物の外壁面の木部、土壁を守るため、屋根の庇 (ひさし)を長く、また軒反りを小さくいたします。つまり、深い軒が要求される訳で、 このような軒は世界でも類を見ないだけに、日の屋根の美しさの重要な要素となっ ております。我が国ほど多彩な屋根を持つ国は見当たらないでしょう。中国や西欧で は雨風が吹き付けても大丈夫な壁すなわち壁材に塼や煉瓦、石を使用しておりますの で浅い軒で構わないのです。それゆえ、我が国は「屋根の建築」と言われる所以でそれ に反し西欧のは「壁の建築」と言われます。 とはいえ、古代の建物を眺めるとまず最初に屋根が目に付きますが装飾美を誇る 「日光東照宮」では屋根よりも施された華麗な彫刻がまず最初に目に飛び込んでくるこ とでしょう。 「庇と軒」の違いですが出入口に設けるものを庇と言い、建物の周囲に設けるものを 軒と区別される場合があります