世界初、水の「手触り感触」を解明 山形大大学院・野々村教授らのグループ 2011年11月13日 12:28 水の触感を解析するために用いた実験装置 人間が手触りで水の存在を認知する仕組みを、山形大大学院理工学研究科の野々村美宗准教授(43)らの研究グループが世界で初めて解明した。 指先には4種類のセンサー(触覚受容器)があり、それぞれに加わる刺激の組み合わせによって感触が決まるとされる。野々村准教授は、ガラス板に指で液体を塗る動作について、指先の摩擦抵抗の変動を解析するとともに、コンピューターシミュレーションによって触覚受容器にどのような刺激が加わり、脳に伝えられるのかを調べた。 油やアルコールなどさまざまな液体と比較した結果、水を塗る時に限り「マイスナー小体」と「パチニ小体」と呼ばれる2つの受容器が特別な反応を示すことが分かった。「われわれは“キュキュッと感”と表現しているが、実は、