人間社会の活動はモノとコトから成り立っています。物事という便利な言葉がありますが、モノもコトもオブジェクトです。これら扱いの異なるものを同列にとらえると訳が分からなくなってきます。そこで明確にモノとコトを分離してとらえることにより自然な形で分かりやすくモデリングができます。これはドメイン・モデルや分析モデル作成の基本戦略です。 コトはオブジェクト間のリンクで表し、必要ならそこにリンク属性を追加します。通常コトにはその事象が発生した時間があります。これはリンク属性です。オブジェクト図のリンク属性はそのままクラス図の関連クラスとなります。 さて前回宿題として挙げた「松井選手はヤンキースと60億で契約した」はモノ・コト方式でどのようにモデリングできるでしょう。今回はここから考えてみたいと思います。 契約 2005年11月松井選手がヤンキースと4年間で約60億という契約を行ったというニュースがあり