さて早いもので今年もあと40日あまりとなりました。そろそろいろんな分野で年間ベスト選出の時期になってもおります。以下ではとりあえず年間200冊ぐらい読んできた新刊経済書の中から昨年の11月末以降でたものの中から順位不同でとりあえずベスト10を作成してみました。私の専門分野というよりも一般的な関心から妥当かなと思われる中から選んでみました。皆さんはどうでしょうか。なおさすがに自著『経済政策を歴史に学ぶ』と『ベン・バーナンキ』を選ぶのは自粛しました。笑。今年は二冊出版したことになるのか。 1 安達誠司『脱デフレの歴史分析』(藤原書店) 近代から戦中までの日本経済を「政策レジーム」から総合的にとらえたすばらしい業績。 2 中原伸之『日銀はだれのものか』(中央公論新社) 日本銀行の政策決定の表裏を活写し、なぜ日本で停滞が続いたかまで分析した稀有な書。 3 中島隆之『障害者の経済学』(東洋経済新報社