以前、音楽家と評論家のコラボイベントのようなものに行った。 トークショーと音楽を組み合わせるタイプの小さなイベントで、 終了後それぞれの書籍とCDの物販があった。 音楽家はあまりCDを持参していなかったようで、 私が購入したアルバムが最後の1枚だった。 友人も多少気になっていたようだったので、 「聴いたら貸すね」と話していたら、 「よかったらどうぞ」と、音楽家が友人にCD-Rをすっと差し出した。 私が購入したアルバムと同じ内容の楽曲が、そのCD-Rには入っていた。 その瞬間、私の心は急激にその音楽家への嫌悪感でいっぱいになってしまった。 パッケージを見るたびに、なんだかモヤモヤした気持ちがわきあがってきてしまい、結局1度も購入したCDを聴いていない。 私がお金を払って手に入れた物を、あっさり無料で入手「させた」ことがよっぽど嫌だったのだろうか。 イベントで聴いて、「素敵だな、この音楽にお金