布施 昨年(2015年)9月に安保関連法が成立し、今年3月末に施行されました。これにより、海外での武力行使に道を開く集団的自衛権の行使をはじめ、自衛隊の海外での任務が大きく拡大されることになります。そして、最初にこの法律による新任務が付与されるのは、アフリカの南スーダン共和国に派遣されている国連PKO(平和維持活動 Peacekeeping Operations)部隊だといわれています。南スーダンPKOには、11年11月から司令部要員が、12年1月から施設部隊が順次派遣されており、現在約350人の自衛隊が活動しています。今日は、実際に文民としてPKOで活動した経験のある伊勢崎さんに、PKOについて詳しくお聞きしたいと思います。伊勢崎さんは、PKOで具体的にどんな活動をされたのでしょうか。 伊勢崎 PKOには主に、文民行政部門、文民警察部門、軍事部門、そして非武装の軍事監視団という四つのコン