市議会で今期限りでの政治家引退を表明した後、記者会見に臨む泉房穂明石市長=同市役所で2022年10月12日、大川泰弘撮影 兵庫県明石市の泉房穂市長(59)が2023年4月の任期満了で政治家を引退すると表明してから19日で1週間となった。「火をつけてこい」の暴言で辞任した泉市長がなぜ同じてつを踏んだのか。市には「辞めないで」「まだまだ頑張って」――と惜しむ声が多く寄せられている。かつて有力市議として泉市政を支えた山崎雄史氏(60)は、議会との調整役の不在を挙げた。 山崎氏は、泉市長が当選した選挙で3回とも応援し、議会では与党会派として各会派との調整を図った。2期目では与党会派の議席が倍増し、泉市長の政策を実現させた。「泉さんは付き合いやなれ合いが嫌いだから、下ごしらえを全てした。楽をさせすぎたかもしれない」と振り返る。現在の調整役の不在を指摘し、「どちらも主役になりたがり、一歩引いてまとめる