並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 3 件 / 3件

新着順 人気順

中野翠の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 『ある明治人の記録 改版 - 会津人柴五郎の遺書』(中央公論新社) - 著者:石光 真人 - 中野 翠による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    明治維新に際し、朝敵の汚名を着せられた会津藩。降伏後、藩士は下北半島の辺地に移封され、寒さと飢えの生活を強いられた。明治三十三年の義和団事件で、その沈着な行動により世界の賞讃を得… 明治維新に際し、朝敵の汚名を着せられた会津藩。降伏後、藩士は下北半島の辺地に移封され、寒さと飢えの生活を強いられた。明治三十三年の義和団事件で、その沈着な行動により世界の賞讃を得た柴五郎は、会津藩士の子であり、会津落城に自刃した祖母、母、姉妹を偲びながら、維新の裏面史ともいうべき苦難の少年時代の思い出を遺した。『城下の人』で知られる編著者が、その記録を整理編集し、人とその時代を概観する。 この連載では、できるだけ小説作品に限定して書くつもりでいたのだが……このニカ月あまりは奇怪な宗教集団のことで頭がいっぱいになってしまって、なかなか小説=フィクションものを読む気分になれなかった。現実に起こっていることのほうが濃

      『ある明治人の記録 改版 - 会津人柴五郎の遺書』(中央公論新社) - 著者:石光 真人 - 中野 翠による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    • ついに出た! 京マチ子に関する決定版|筑摩選書|中野 翠|webちくま

      コラムニストの中野翠さんに、今年2月刊の『美と破壊の女優 京マチ子』の書評を特別寄稿していただきました。戦後日本女優史のなかで一、二を争う大女優、京マチ子。それなのに、その功績を十分に評価し記録した本は、これまで少なかった――。こうした中で、満を持して刊行されたのが、この本。中野さんの愛情あふれる書評をぜひお読みください。 ついに出た! やっと出た!――本書『美と破壊の女優』を手に取って、頭に湧きあがったのは、そんな言葉。 どう考えたって京マチ子は戦後日本女優史の中で一、二を争う程の大女優なのに、その功績を十分に評価し、記録した著書は少なかったのではないか? 私は研究的なセンスが乏しく、自分ではできないけれど、誰かに綿密なオマージュ本を作ってもらいたいなあ、と思っていたのだった。それが、今回、『美と破壊の女優 京マチ子』という本となって実現した。 まず、今さらながらに驚いたのは、京マチ子は

        ついに出た! 京マチ子に関する決定版|筑摩選書|中野 翠|webちくま
      • ずっと不思議な人だった。 | 中野翠×佐久間文子 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』をめぐって | 中野翠 , 佐久間文子 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

        著者: 中野翠 , 佐久間文子 2020年1月に急逝した坪内祐三さん。25年という時間を共に過ごした妻・佐久間文子さんが、その想い出を綴った『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』には、坪内さんが残した貴重な仕事から生活ぶり、激しい喜怒哀楽までが、使命感をもって記されています。 「やっぱり不思議な人だったね」と語るのは、コラムニストの中野翠さん。坪内さんとは30年来の友人。そのふたりが、稀有な評論家の〝素顔〟を探りながら、その想い出を語ります。 2020年1月に急逝した坪内祐三さん 記憶をたくさん貯め込んで 中野 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』はすぐに読んで、「佐久間さん、よくぞお書きになりました!」と感心したのよ。生きている坪内さんが目の前にいるみたいで、さすがだな、と。 佐久間 自分のことをよく話す人だったんです。小さい頃の話からずっと、もう何でもかんでも、私が聞かなくてもいいんじゃないかと

          ずっと不思議な人だった。 | 中野翠×佐久間文子 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』をめぐって | 中野翠 , 佐久間文子 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
        1