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  • 女院(にょういん)の称号を持つ人物はどのぐらい偉いのか紹介!大河ドラマ『光る君へ 第16話』 - AKIRAの映画・ドラマブログ

    引用:https://artexhibition.jp/topics/news/20231124-AEJ1713544/ 大河ドラマ『光る君へ 第16話』では、藤原詮子(演:吉田羊)が、ついに女院(にょういん)の称号をさずかります。 そこで、女院の称号を得た人物は、どこまで偉いのか?詳しく紹介するので、参考にしてみて下さい。 大河ドラマ『光る君へ 第16話』のキャスト 脚本&演出 登場人物&俳優 紫式部の一族や身近な者たち 大河ドラマ『光る君へ 第16話』のストーリー 『女院(にょういん)の称号はどのぐらい偉いのか紹介』 大河ドラマ『光る君へ 第16話』の見所とまとめ 大河ドラマ『光る君へ 第16話』のキャスト 光る君へ 第話は、2024年1月7日から放送開始されました。 脚本&演出 脚本:大石静 演出:中島由貴&佐々木善春&中泉慧&黛りんたろう 登場人物&俳優 紫式部の一族や身近な者たち

      女院(にょういん)の称号を持つ人物はどのぐらい偉いのか紹介!大河ドラマ『光る君へ 第16話』 - AKIRAの映画・ドラマブログ
    • 【源氏物語564 第17帖 絵合17】伊勢と正三位が合わされた。この論争も一通りでは済まなかったが、女院は左方の肩をお持ちになる。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

      次は伊勢《いせ》物語と正三位《しょうさんみ》が合わされた。 この論争も一通りでは済まない。 今度も右は見た目がおもしろくて刺戟的で宮中の模様も描かれてあるし、 現代に縁の多い場所や人が写されてある点でよさそうには見えた。 平典侍が言った。 「伊勢の海の 深き心をたどらずて ふりにし跡と波や消つべき ただの恋愛談を技巧だけで綴《つづ》ってあるような小説に 業平朝臣《なりひらあそん》を負けさせてなるものですか」 右の典侍が言う。 雲の上に 思ひのぼれる心には 千尋《ちひろ》の底もはるかにぞ見る 女院が左の肩をお持ちになるお言葉を下された。 「兵衛王《ひょうえおう》の精神はりっぱだけれど 在五中将以上のものではない。 見るめこ そうらぶれぬらめ 年経にし 伊勢をの海人《あま》の名をや沈めん」 🌊遥か written by 藍舟🌊 🌸第17帖 絵合(えあわせ)の内容はこちら 少納言のホームペ

        【源氏物語564 第17帖 絵合17】伊勢と正三位が合わされた。この論争も一通りでは済まなかったが、女院は左方の肩をお持ちになる。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
      • 【源氏物語461 第14帖 澪標35】藤壺の宮は太上天皇に準じて女院と遊ばされ、仏法に関係した善行功徳をお営みになることを精励しておいでになった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

        入道の宮をまた新たに御母后《ごぼこう》の位にあそばすことは 無理であったから、 太上天皇に準じて女院《にょいん》にあそばされた。 封国が決まり、 院司の任命があって、 これはまた一段立ちまさったごりっぱなお身の上と見えた。 仏法に関係した善行功徳をお営みになることを 天職のように思召《おぼしめ》して、精励しておいでになった。 長い間御所への出入りも御遠慮しておいでになったが、 今はそうでなく自由なお気持ちで宮中へおはいりになり、 お出《で》になりあそばすのであった。 🌃🎼神秘的な和の夜 written by ゆうり🌃 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷 【ふるさと納税

          【源氏物語461 第14帖 澪標35】藤壺の宮は太上天皇に準じて女院と遊ばされ、仏法に関係した善行功徳をお営みになることを精励しておいでになった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
        • 【源氏物語570 第17帖 絵合23】女院は絵にもお詳しい。判者が判定しきれない時などに 短い言葉の下されることも感じの良いことであった - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

          評判どおりに入念に描かれた絵巻が多かった。 優劣をにわかにお決めになるのは困難なようである。 例の四季を描いた絵も、 大家がよい題材を選んで筆力も雄健に描き流した物は 価値が高いように見えるが、 今度は皆紙絵であるから、 山水画の豊かに描かれた大作などとは違って、 凡庸な者に思われている今の若い絵師も 昔の名画に近い物を作ることができ、 それにはまた現代人の心を惹くものも多量に含まれていて、 左右はそうした絵の優劣を論じ合っているが、 今日の論争は双方ともまじめであったからおもしろかった。 襖子《からかみ》をあけて朝餉《あさがれい》の間《ま》に 女院は出ておいでになった。 絵の鑑識に必ず自信がおありになるのであろうと思って、 源氏はそれさえありがたく思われた。 判者が断定のしきれないような時に、 お伺いを女院へするのに対して、 短いお言葉の下されるのも感じのよいことであった。 左右の勝ちが

            【源氏物語570 第17帖 絵合23】女院は絵にもお詳しい。判者が判定しきれない時などに 短い言葉の下されることも感じの良いことであった - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
          • 【源氏物語593 第19帖 薄雲24】源氏は、女院のお若かった日から今日までのことを思うと、恋は別にして考えても 惜しいお命が人間の力でどうなることとも思われないことで限りもなく悲しかった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

            「院の御遺言をお守りくだすって、 陛下の御後見をしてくださいますことで、 今までどれほど感謝して参ったかしれませんが、 あなたにお報いする機会がいつかあることと、 のんきに思っておりましたことが、 今日になりましてはまことに残念でなりません」 お言葉を源氏へお取り次がせになる女房へ仰せられるお声が のかに聞こえてくるのである。 源氏はお言葉をいただいても お返辞ができずに泣くばかりである。 見ている女房たちにはそれもまた悲しいことであった。 どうしてこんなに泣かれるのか、 気の弱さを顕わに見せることではないかと 人目が思われるのであるが、 それにもかかわらず涙が流れる。 女院のお若かった日から今日までのことを思うと、 恋は別にして考えても惜しいお命が人間の力で どうなることとも思われないことで限りもなく悲しかった。 🪷🎼Farewell written by H.Lang 少納言のホー

              【源氏物語593 第19帖 薄雲24】源氏は、女院のお若かった日から今日までのことを思うと、恋は別にして考えても 惜しいお命が人間の力でどうなることとも思われないことで限りもなく悲しかった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
            • 【源氏物語594 第19帖 薄雲25】「‥頭はただ混乱いたすばかりで、私も長く生きていられない気がいたします」こんなことを 源氏が言っているうちに 女院は、あかりが消えていくように 崩御遊ばされた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

              「無力な私も陛下の御後見に できますだけの努力はしておりますが、 太政大臣の薨去されましたことで 大きな打撃を受けましたおりから、 御重患におなりあそばしたので、 頭はただ混乱いたすばかりで、 私も長く生きていられない気がいたします」 こんなことを源氏が言っているうちに、 あかりが消えていくように女院は 崩御《ほうぎょ》あそばされた。 悲しみのジュスティーヌ written by H.Lang 少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷ぜひご覧ください🌿 https://syounagon.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷 【ふるさと納税】【加賀象嵌・彫金】ブローチ[ひとひら] | 石川県 金沢市 金沢 土産 ご当地 ふるさと 納税 支援 伝統 工芸 象嵌 工芸品 伝統工芸 伝統工芸品 特産品

                【源氏物語594 第19帖 薄雲25】「‥頭はただ混乱いたすばかりで、私も長く生きていられない気がいたします」こんなことを 源氏が言っているうちに 女院は、あかりが消えていくように 崩御遊ばされた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
              • 【源氏物語590 第19帖 薄雲21】藤壺の女院は御重体におなりになった。今年は三十七歳とはいえ、お若くお見えになって まだ盛りの御容姿をお持ちあそばれるのであるから、帝は惜しく悲しく思召された。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                女院は今年の春の初めから ずっと病気をしておいでになって、 三月には御重体にもおなりになったので、 行幸などもあった。 陛下の院にお別れになったころは御幼年で、 何事も深くはお感じにならなかったのであるが、 今度の御大病については 非常にお悲しみになるふうであったから、 女院もまたお悲しかった。 「今年はきっと私の死ぬ年ということを 知っていましたけれど、 初めはたいした病気でもございませんでしたから、 賢明に死を予感して言うらしく 他に見られるのもいかがと思いまして 功徳《くどく》のことのほうも 例年以上なことは遠慮してしませんでした。 参内いたしましてね、 故院《こいん》のお話なども お聞かせしようなどとも思っているのでしたが、 普通の気分でいられる時が少のうございましたから、 お目にも長くかからないでおりました」 と弱々しいふうで女院は帝へ申された。 今年は三十七歳でおありになるので

                  【源氏物語590 第19帖 薄雲21】藤壺の女院は御重体におなりになった。今年は三十七歳とはいえ、お若くお見えになって まだ盛りの御容姿をお持ちあそばれるのであるから、帝は惜しく悲しく思召された。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                • 【源氏物語597 第19帖 薄雲28】女院も御信頼あそばされた人で、朝廷からも重い待遇を受けてた僧都が 夜居《よい》の僧として帝に侍していた。静かな夜明け 人は退出し誰もいなくなった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                  ⚠️表題を間違えました🙇 正しくは 源氏物語597 第19帖 薄雲28です💦 御葬儀に付帯したことの皆終わったころになって かえって帝はお心細く思召《おぼしめ》した。 女院の御母后の時代から 祈りの僧としてお仕えしていて、 女院も非常に御尊敬あそばされ、 御信頼あそばされた人で、 朝廷からも重い待遇を受けて、 大きな御祈願が この人の手で多く行なわれたこともある僧都があった。 年は七十くらいである。 もう最後の行をするといって山にこもっていたが 僧都は女院の崩御によって京へ出て来た。 宮中から御召しがあって、 しばしば御所へ出仕していたが、 近ごろはまた以前のように君側《くんそく》のお勤めを するようにと源氏から勧められて、 「もう夜居《よい》などは この健康でお勤めする自信はありませんが、 もったいない仰せでもございますし、 お崩《かく》れになりました女院様への御 奉公になることと思

                    【源氏物語597 第19帖 薄雲28】女院も御信頼あそばされた人で、朝廷からも重い待遇を受けてた僧都が 夜居《よい》の僧として帝に侍していた。静かな夜明け 人は退出し誰もいなくなった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                  • 【源氏物語592 第19帖 薄雲23】女院は危篤状態に。源氏は、あらゆる神仏に頼んで宮のお命をとどめようとした。初恋以来の心を告げることが、この際になるまで果たしえないことを源氏は非常に悲しく思う。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                    源氏は一廷臣として太政大臣に続いて また女院のすでに危篤状態になっておいでになることは 歎《なげ》かわしいとしていた。 人知れぬ心の中では無限の悲しみをしていて、 あらゆる神仏に頼んで 宮のお命をとどめようとしているのである。 もう長い間禁制の言葉としておさえていた 初恋以来の心を告げることが、 この際になるまで果たしえないことを 源氏は非常に悲しいことであると思った。 源氏は伺候して 女院の御寝室の境に立った几帳《きちょう》の前で 御容体などを女房たちに聞いてみると、 ごく親しくお仕えする人たちだけがそこにはいて、 くわしく話してくれた。 「もうずっと前からお悪いのを我慢あそばして 仏様のお勤めを少しもお休みになりませんでしたのが、 積もり積もってどっとお悪くおなりあそばしたのでございます。 このごろでは柑子《こうじ》類すらもお口にお触れになりませんから、 御衰弱が進むばかりで、 御心配

                      【源氏物語592 第19帖 薄雲23】女院は危篤状態に。源氏は、あらゆる神仏に頼んで宮のお命をとどめようとした。初恋以来の心を告げることが、この際になるまで果たしえないことを源氏は非常に悲しく思う。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                    • 【源氏物語600 第19帖 薄雲31】帝は、女院と源氏の君の秘密を他に知った者はいないかと お聞きになった。僧都は、「‥私と王命婦以外にこの秘密をうかがい知った者はございません。」と答えた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                      何とも仰せがないので、 僧都は進んで秘密をお知らせ申し上げたことを 御不快に思召すのかと恐懼《きょうく》して、 そっと退出しようとしたのを、 帝はおとどめになった。 「それを自分が知らないままで済んだなら 後世《ごせ》までも罪を負って行かなければならなかったと思う。 今まで言ってくれなかったことを 私はむしろあなたに信用がなかったのかと恨めしく思う。 そのことをほかにも知った者があるだろうか」 と仰せられる。 「決してございません。 私と王命婦以外にこの秘密をうかがい知った者はございません。 その隠れた事実のために 恐ろしい天の譴《さとし》がしきりにあるのでございます。 世間に何となく不安な気分のございますのも このためなのでございます。 御幼年で何のお弁《わきま》えもおありあそばさないころは 天もとがめないのでございますが、 大人におなりあそばされた今日になって天が怒りを示すのでございま

                        【源氏物語600 第19帖 薄雲31】帝は、女院と源氏の君の秘密を他に知った者はいないかと お聞きになった。僧都は、「‥私と王命婦以外にこの秘密をうかがい知った者はございません。」と答えた。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                      • 【源氏物語595 第19帖 薄雲26】すぐれた御人格の宮は、民衆のためにも大きな愛を持っておいでになった。世の中の人は皆 女院をお惜しみして泣いた。殿上の人も皆 真黒な喪服姿になって寂しい春であった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                        力を落として深い悲しみに浸っていた。 尊貴な方でもすぐれた御人格の宮は、 民衆のためにも大きな愛を持っておいでになった。 権勢があるために知らず知らず一部分の人を しいたげることもできてくるものであるが、 女院にはそうしたお過《あやま》ちもなかった。 女院をお喜ばせしようと当局者の考えることも それだけ国民の負担がふえることであるとお認めになることは お受けにならなかった。 宗教のほうのことも僧の言葉をお聞きになるだけで、 派手《はで》な人目を驚かすような仏事、 法要などの行なわれた話は、 昔の模範的な聖代にもあることであったが、 女院はそれを避けておいでになった。 御両親の御遺産、 官から年々定まって支給せられる物の中から、 実質的な慈善と僧家への寄付をあそばされた。 であったから僧の片端にすぎないほどの者までも 御恩恵に浴していたことを思って崩御を悲しんだ。 世の中の人は皆女院をお惜し

                          【源氏物語595 第19帖 薄雲26】すぐれた御人格の宮は、民衆のためにも大きな愛を持っておいでになった。世の中の人は皆 女院をお惜しみして泣いた。殿上の人も皆 真黒な喪服姿になって寂しい春であった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                        • 【源氏物語548 第17帖 絵合 1】女院は前斎宮の入内を熱心に促しておいでになった。朱雀院は残念がっておいでになったが 当日に立派な贈り物が届いた💐 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                          前斎宮《ぜんさいぐう》の入内《じゅだい》を 女院は熱心に促しておいでになった。 こまごまとした入用の品々もあろうが すべてを引き受けてする人物がついていないことは気の毒であると、 源氏は思いながらも院への御遠慮があって、 今度は二条の院へお移しすることも中止して、 傍観者らしく見せてはいたが、 大体のことは 皆源氏が親らしくしてする指図《さしず》で運んでいった。 院は残念がっておいでになったが、 負けた人は沈黙すべきであると思召《おぼしめ》して、 手紙をお送りになることも絶えた形であった。 しかも当日になって院からのたいしたお贈り物が来た。 御衣服、櫛《くし》の箱、乱れ箱、 香壺《こうご》の箱には 幾種類かの薫香《くんこう》がそろえられてあった。 源氏が拝見することを予想して用意あそばされた物らしい。 源氏の来ていた時であったから、 女別当《にょべっとう》はその報告をして品々を見せた。

                            【源氏物語548 第17帖 絵合 1】女院は前斎宮の入内を熱心に促しておいでになった。朱雀院は残念がっておいでになったが 当日に立派な贈り物が届いた💐 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                          • 【源氏物語602 第19帖 薄雲33】源氏は女院をお慕いする親子の情から、お悲しいのであろうと拝見したその日に式部卿親王の薨去が奏上された。いよいよ天の示しが急になったと帝はお感じになったのであった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                            源氏は女院をお慕いあそばされる御親子の情から、 夜も昼もお悲しいのであろうと拝見した、 その日に式部卿《しきぶきょう》親王の薨去が奏上された。 いよいよ天の示しが急になったというように 帝はお感じになったのであった。 こんなころであったからこの日は源氏も自邸へ退出せずに ずっとおそばに侍していた。 しんみりとしたお話の中で、 「もう世の終わりが来たのではないだろうか。 私は心細くてならないし、 天下の人心もこんなふうに不安になっている時だから 私はこの地位に落ち着いていられない。 女院がどう思召すかと御遠慮をしていて、 位を退くことなどは言い出せなかったのであるが、 私はもう位を譲って責任の軽い身の上になりたく思う」 こんなことを帝は仰せられた。 長い夜 written by キュス 少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋 ぜひご覧ください🪷 https://syounago

                              【源氏物語602 第19帖 薄雲33】源氏は女院をお慕いする親子の情から、お悲しいのであろうと拝見したその日に式部卿親王の薨去が奏上された。いよいよ天の示しが急になったと帝はお感じになったのであった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                            • 【源氏物語591 第19帖 薄雲22】藤壺の女院は 高貴の身に生まれ、后の位ににも上り 大きな幸福であった。ただ、冷泉帝が夢にも源氏との重い関係をご存じでないことだけをおいたわしく心残りの思った。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                              お厄年であることから、 はっきりとされない御容体の幾月も続くのをすら 帝は悲しんでおいでになりながら、 そのころにもっとよく御養生をさせ、 熱心に祈祷《きとう》をさせなかったかと 帝は悔やんでおいでになった。 近ごろになってお驚きになったように 急に御快癒《かいゆ》の法などを 行なわせておいでになるのである。 これまでは お弱い方にまた御持病が出たというように解釈して 油断のあったことを源氏も深く歎《なげ》いていた。 尊貴な御身は御病母のもとにも 長くはおとどまりになることができずに 間もなくお帰りになるのであった。 悲しい日であった。 女院は御病苦のためにはかばかしく ものもお言われになれないのである。 お心の中ではすぐれた高貴の身に生まれて、 人間の最上の光栄とする后《きさき》の位にも自分は上った。 不満足なことの多いようにも思ったが、 考えればだれの幸福よりも 大きな幸福のあった自分

                                【源氏物語591 第19帖 薄雲22】藤壺の女院は 高貴の身に生まれ、后の位ににも上り 大きな幸福であった。ただ、冷泉帝が夢にも源氏との重い関係をご存じでないことだけをおいたわしく心残りの思った。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                              • 【源氏物語562 第17帖 絵合15】女院は興味深く思召して、日本最初の小説である竹取の翁と空穂の俊蔭の巻を左右にして論評をお聞きになった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                                思い思いのことを主張する弁論を 女院は興味深く思召《おぼしめ》して、 まず日本最初の小説である竹取の翁《おきな》と 空穂《うつぼ》の俊蔭《としかげ》の巻を左右にして 論評をお聞きになった。 「竹取の老人と同じように古くなった小説ではあっても、 思い上がった主人公の赫耶《かぐや》姫の性格に 人間の理想の最高のものが暗示されていてよいのです。 卑近なことばかりがおもしろい人にはわからないでしょうが」 と左は言う。 右は、 「赫耶姫の上った天上の世界というものは空想の所産にすぎません。 この世の生活の写してある所はあまりに非貴族的で 美しいものではありません。 宮廷の描写などは少しもないではありませんか。 赫耶姫は竹取の翁の一つの家を 照らすだけの光しかなかったようですね。 安部の多《おおし》が大金で買った毛皮が めらめらと焼けたと書いてあったり、 あれだけ蓬莱《ほうらい》の島を 想像して言える

                                  【源氏物語562 第17帖 絵合15】女院は興味深く思召して、日本最初の小説である竹取の翁と空穂の俊蔭の巻を左右にして論評をお聞きになった。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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