第2次世界大戦中、杉原千畝が発給したいわゆる「命のビザ」を持ったユダヤ人を、当時のソ連から日本に渡航させた宮崎市出身の外交官、根井三郎が発給したとみられるビザが見つかりました。根井による「命のビザ」が確認されたのは初めてだということです。 宮崎市佐土原町出身の外交官、根井三郎は昭和16年、当時のソ連のウラジオストクの副領事だった際、「命のビザ」を手にナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人を日本政府の命令に反して日本に渡航させ、多くの命を救いました。 根井の業績を調べている地元の顕彰会によりますと、東京のフリーライターで、「命のビザ」に関する著書がある北出明さんの調査で、日本からアメリカに渡ったユダヤ人の男性の孫が、根井が発給したビザを持っていることが分かったということです。 ビザの画像では、昭和16年2月28日の日付や署名などが確認できます。 根井が発給した「命のビザ」が確認されたのは