6月22日に公示日を迎える参院選。野党が結集したことで安倍自民党一強体制にくさびを打てるのか、はたまた、それでも蹴散らされてしまうのかが、最大の焦点である。まだ選挙戦の幕は開いていないものの、現状でみてとれるのは自民党がずいぶんと厳しい情勢判断をしている、ということだ。 安倍首相は民進党を過剰に意識 19日の日曜日は、NHKとフジテレビの党首討論で始まった。「我々は3年半前、政権を奪還した時、デフレで失われた50兆円を取り戻すと約束した。40兆円はすでに取り戻しているし、今年中におそらく50兆円は取り戻せる見通しになっている。この道をしっかりと進めてデフレから脱却し、経済を成長させていくのか。あるいは4年前の暗い時代に逆戻りするのか。前進か後退かを決める選挙だ」 両番組で安倍晋三首相は開口一番に経済最優先を掲げ、参院選を乗り切ることを宣言した。ただし、「前へ」という自民党の選挙のキャッチコ