名古屋高裁金沢支部での再審無罪判決後、「前川さんは無罪」などと書かれた紙を掲げる弁護士ら=18日午後、金沢市(柿平博文撮影) 福井市で昭和61年、中学3年の女子生徒=当時(15)=が殺害された事件で、殺人罪で懲役7年が確定し服役した前川彰司さん(60)の裁判をやり直す再審の判決公判が18日、名古屋高裁金沢支部で開かれ、増田啓祐裁判長は無罪を言い渡した。事件発生から39年を経て、裁判所の有罪判断が覆った。 事件に直接的な物証はなく、暴力団組員(当時)を含む複数の知人が「事件直後に血の付いた前川さんを見た」などとした証言の信用性が争点。前川さんは平成2年の1審福井地裁で無罪判決を受けたが、7年に控訴審で逆転有罪となり、その後確定していた。 前川さんが令和4年10月に申し立てた第2次再審請求審では、検察側がこれまで明らかにしていなかった287点の「新証拠」を開示した。 この中で注目されたのが、複

