広報業界を30年以上見続けてきた作家・ジャーナリストが時事ニュースの中から特に注目すべき事案をピックアップ。事件の本質と求められる広報対応について解説する。 2015年から続くロッテのお家騒動は、創業者の重光武雄氏の出身国である韓国メディアも巻き込み、さらに報道が過熱している。7月7日には不正資金疑惑で創業者の長女が逮捕され、同社への風当たりは一層厳しいものに。 ©jipen/123RF 企業イメージ下落、その時広報は? 「お口の恋人」が泣いている。ロッテのこのキャッチフレーズは、企業名想起率で「コーヒーギフトはAGF」「あなたと、コンビに、ファミリーマート」などを抑え、堂々の14年連続でトップ(日経BPコンサルティング調べ/2015年10月発表)なのだが、いかんせん、同社は、ロッテファンや株主も含めた消費者不在の「お家騒動」を繰り返している。 大塚家具問題と