【ワシントンAFP=時事】米アメリカン航空系の地域航空会社アメリカン・イーグルの機中で、メモ張に数式を書き込んでいた経済学者が他の乗客に「テロリスト」と誤解され、取り調べを受けたことが分かった。 アメリカン航空の広報担当者が8日、AFP通信に語った。 取り調べを受けたのは、ペンシルベニア大の理論マクロ経済学者でイタリア人のグイド・メンツィオ氏で、講演のためニューヨーク州シラキュース行きの便に乗り込んだ。隣の席に乗り合わせ、体調不良を理由に飛行機を降りた女性客が、同氏の「振る舞いが怪しい」と申し立てたという。 女性客が「謎めいた暗号」と思ったメモの正体は微分方程式。アメリカン航空の担当者によれば、操縦士は直ちに「女性客の勘違い」と理解し、航空機は約1時間遅れで出発したという。