宇宙ごみにとりつける「導電性テザー」を持つ日東製網の尾崎浩司さん=広島県福山市、吉田写す 人工衛星の残骸など、地球の周りに増え続けて問題化している「宇宙ごみ」に、長さ数キロの「網」をつけて大気圏に突入させ、燃やしてしまおうという試みが、広島県の老舗漁網メーカーと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の間で進められている。 昨年創業100周年を迎えた「日東製網」(福山市)がJAXAと共同開発中の「宇宙ごみ除去システム」。 まず、金属で編んだ長さ数キロの「導電性テザー」と呼ばれる細長い網を「捕獲衛星」に積み、ロケットで打ち上げる。軌道に乗った後、衛星のロボットアームを使って宇宙ごみに網を取りつけ、アームの先端を切り離す。 網は地球のまわりを周回することによって電気を帯びる。これが地球の磁場と影響し合って、徐々に高度を下げさせる力となり、大気圏にごみごと再突入して、最終的に燃え尽きるとい
太陽(左)に向けて6万キロ以上も広がる地球の磁気圏(右)。この磁場により、地球の生命は有害な太陽放射から守られている。 (Illustration courtesy Steele Hill/NASA) 最新の研究によると、強力な磁気シールドを利用すれば、有害な太陽放射をはね返して、月やさまざまな惑星を旅する宇宙飛行士を守ることができる可能性があるという。 研究チームのリーダーで、イギリスにあるラザフォードアップルトン研究所(RAL)のプラズマ物理学者ルース・バンフォード氏は、「最新の室内実験により、磁石で安全に放射をそらすことが可能だと判明した。今回の発見は、“スタートレック”の実現に向けて大きな前進となる」と語る。 地球上では、人間は大気によってある程度太陽放射から守られている。しかし、有害な粒子の多くは、磁気圏と呼ばれる地球の磁場によって、地球に到達する前にはじかれている。「防御の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く