■日本特有だと思われていた、満員電車やバスなどでの痴漢行為。しかし、ここ5年でロンドンでも痴漢の発生件数が急増している。 英鉄道警察(BTP)の調査によると、女性の約40%が「公共交通機関で痴漢行為に遭遇したことがある」と回答。ところが、「それを駅員や警察へ通報したことがある」と答えた人は10人に1人。痴漢被害に遭った女性の9割が泣き寝入りしていることが分かった。 ロンドン五輪の開催にあわせ、各駅や車内に膨大な数のCCTVカメラが設置されたため2012年以降、公共交通機関での犯罪件数(窃盗・器物損壊・薬物使用等)は大幅に減少。その一方、痴漢の発生件数は40%も増加したという。 BTPは、公共交通機関での痴漢行為を取り締まるキャンペーン「Report It To Stop It」に取り組んでおり、ラッシュアワー時やナイトチューブの運行中、私服警官による見回りを強化。また痴漢被害者のうち一割し