国有財産に居候する身でありながら、「会員社以外の立ち入りを禁止する」国会記者会。=国会記者会館正門。写真:田中撮影= 国有財産でありながら記者クラブが独占する国会記者会館の屋上使用を求めて、仮処分の申請をしていたフリージャーナリストがきょう、国と国会記者会(記者クラブ)を相手どって、本裁判を起こした。 提訴したのは、ビデオジャーナリストでOur Planet TVを運営する白石草さん(原告)。白石さんは七月第一週の金曜日、恒例となっている首相官邸前の原発再稼働反対集会のもようを撮影するために国会記者会館の屋上に上ろうとしたところ、会館の事務局員に断られた。 翌週の金曜日、弁護士を伴い再度屋上取材の許可を求めたが、聞き入れてもらえなかった。即日、屋上使用を求める仮処分を東京地裁に申請したが却下され、高裁に即時抗告するも却下されていた。仮処分申請の却下から2ヵ月近く経ったきょう、本訴に踏み切っ