2日午後9時20分ごろ、福井県敦賀市の日本原子力発電・敦賀原発内にある固体廃棄物貯蔵庫で、煙が充満していると119番通報があった。約1時間後に鎮火を確認し、けが人はなかった。福井県によると、出火場所は原子炉建屋とは別棟で、原発は運転を継続しており、放射能漏れはないという。 福井県などによると、同日午後9時5分ごろ、敦賀原発2号機から約200メートル離れた固体廃棄物貯蔵庫の1階で、消火用の二酸化炭素の放出を知らせる警報の信号が出た。原発の運転員が現場に駆けつけたところ、焦げたにおいを確認。その後、炎が上がったため、まもなく消火器で消し止めたという。 日本原電や福井県によると、二酸化炭素の放出を感知する機器の配線と記録用紙が焼けた。機器は貯蔵庫1階の部屋に設置されていた。別室には、原発の検査時に発生した鉄くずや廃材を固めた廃棄物が入ったドラム缶が貯蔵されていたという。