【イスラマバード=横堀裕也】パキスタン政府は、同国西部グワダル港での軍港建設と中国海軍の駐留を中国政府に要請した。 ムフタル国防相が、23日付の英紙フィナンシャル・タイムズなどに明らかにした。かつてなく米国とパキスタンの関係が冷え込む中、間隙(かんげき)を突く形で、中国の軍事的プレゼンスが強まることにつながりかねない事態だ。 ムフタル国防相は同紙に、ギラニ首相が17日に訪中した際、軍港建設と海軍駐留を要請したと明らかにした。 建設の具体的時期などは不明。要請の事実を中国側は認めていない。しかし、パキスタンの地元メディアは、同国防相の話として、「パキスタン側は潜水艦乗組員の訓練も中国に依頼した」と報じた。
米ワシントンD.C.(Washington D.C.)でAFPのインタビューに応じるパキスタンのシャバズ・バッティ(Shahbaz Bhatti)少数民族相(2010年2月5日撮影)。(c)AFP/Jewel SAMAD 【3月2日 AFP】パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)で2日、シャバズ・バッティ(Shahbaz Bhatti)少数民族相を乗せた車が白昼の住宅地で数人の男に銃撃された。バッティ少数民族相は搬送先の病院で死亡が確認された。 警察によると、自宅を出たバッティ氏を乗せた公用車の進路を白いスズキ(Suzuki)車がさえぎり、乗っていた3~4人の男が公用車に銃を乱射した。バッティ氏は市内の病院に運ばれたが、病院に着いた時にはすでに死亡していた。 男たちはショールをかぶっており、犯人は特定できていない。この銃撃で、バッティ氏の運転手も負傷した。 ■「イスラム教に対
インド・パキスタン国境のワガ(Wagha)検問所で、毎日執り行われる国旗を降ろす式典「降納式」を行う両国境警備隊(2007年11月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/Narinder NANU 【2月11日 AFP】インドとパキスタンは10日、166人が犠牲になった2008年のムンバイ同時襲撃事件以降中断していた和平協議を2年以上ぶりに再開すると発表した。 核保有国で長年敵対する両国は、「すべての問題について対話を再開することに合意した」とする声明を同時に発表した。 また、対話プロセスの進展状況を確認するため、パキスタンのメヘムード・クレシ(Mehmood Qureshi)外相が7月にインドを訪問することも明らかにした。 協議再開は6日、ブータンの首都ティンプー(Thimphu)で開かれた両国の外務次官会談で合意した。外相会談に先立ち次官級協議を行い、カシミール(Kashmir)の領有権を
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年02月03日 (木)アジアを読む 「パキスタン 高まるイスラム過激思想」 (冒頭V) イスラム教の聖典コーラン。去年9月、アメリカで同時多発テロに抗議してコーランを焼却しようとした問題。イスラム諸国に激しい反発が広がりました。こうしたイスラム教を冒とくする行為が法律で厳しく禁止されているパキスタン。そのイスラム冒とく法の見直しを求めていた世俗派の州知事が先月、過激なイスラム思想を信じる護衛の警察官に射殺されるという事件が起きました。 ▼事件の容疑者ON。 Q「冒とくしたから殺したのか?」 A「そうだ、殺したのは冒とく者を罰するためだ」。 パキスタンでは事件の容疑者が英雄視され、過激派のテロに加え、過激な思想も広がっていることをうかがわせています。これに対し、ローマ法王が冒とく法の廃止を求めるなど懸念が高まっています。イスラム冒
【イスラマバード杉尾直哉】パキスタンで昨年11月、キリスト教徒の女性がイスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)を冒とくした罪で死刑判決を受けた。女性の釈放と冒とく罪廃止を訴えたリベラル派の州知事が今月4日、自分の警護官に射殺された。警護官はイスラム急進派から「英雄」とたたえられ、穏健派の市民の間でも「知事が間違いを犯した」との声が強い。神と法律の関係をめぐり、国は揺れている。 ◇擁護の知事殺害 事件は4日、首都イスラマバードの高級商店街で起こった。中部パンジャブ州のサルマン・タシール知事(66)がカフェで昼食を終え、車に乗ろうとしたところ、警護官のムムタズ・カドリ容疑者(26)が自動小銃を連射。知事は銃弾27発を受け即死した。カドリ容疑者はその場で拘束され、地元メディアによると、調べに「知事の言動が許せなかった」と供述したという。 5日、カドリ容疑者が出廷した裁判所前には弁護士らを含む支
政府直轄部族地域とペシャワル南部の境界を往来する子供たち。遮断機(右)の奥に見えるのが部族地域=酒井圭吾撮影 パキスタンの安定化を目指して東京で17日に開かれた支援国会合は、「テロの温床」を生む貧困の克服が大きな議題となった。 オバマ米政権も、アフガニスタンでの対テロ戦略の鍵を握る重要国としてパキスタンを位置づけるが、同国のイスラム過激派は、貧困層を取り込む形で都市部にも浸透し始めている。 ◆未舗装の道、突然の「検問」◆ 「頭を下げろ!」 アフガン国境に近いペシャワル南部。未舗装の道を車で移動中、現地で雇った案内人が叫んだ。 アフガンの旧支配勢力タリバンや国際テロ組織アル・カーイダが拠点を築く政府直轄部族地域まで2キロ。銃を持つ男が300メートル先で別の車を制止していた。タリバンの「検問」だ。 外国人がいると分かれば危険は増す。道端に停車し、様子をうかがううちに男はいなくなった。 タリバン
2007年12月27日、パキスタンのラワルピンディ(Rawalpindi)で最後の選挙集会に臨む故ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相。(c)AFP/Aamir QURESHI 【12月28日 AFP】(一部更新、写真追加)パキスタンの民放ARY TVは28日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)がベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の暗殺に対する犯行声明を出したと報じた。 パキスタン政府も同日、アルカイダがブット元首相暗殺に関与している可能性を示唆した。内務省報道官がAFP記者に対し、元首相は以前からアルカイダの標的として名指しされており、今回の暗殺も同テロ組織による可能性は高いと述べた。 元首相の遺体は、埋葬のため生まれ故郷の南部シンド(Sindh)州にすでに搬送されている。元首相の暗殺をうけ、同国政府は28日から3日間を服喪期間と定め、国内す
パキスタンのテレビ局が放映した、ラワルピンディ(Rawalpindi)で行われた選挙集会でベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相に銃を向けていたとされる身元不明の襲撃者(2007年12月28日提供)。(c)AFP/DAWN TV 【12月29日 AFP】(一部更新)パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の死因をめぐり、同元首相の側近が28日、政府の説明を「嘘八百」と否定した。 同国内務省は同日先刻、ブット元首相の死因について、自爆テロ発生時に伏せようとした際、車両のサンルーフに頭をぶつけたことによるものとし、銃弾や爆弾の破片は遺体から発見されなかったと発表した。自爆テロ犯はブット元首相に向けて発砲したが、弾はそれたという。 これに対し、同元首相の側近で弁護士でもあるパキスタン人民党(Pakistan People's Party、PPP)議会派幹
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く