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2012年8月21日のブックマーク (1件)

  • 『清冽 詩人茨木のり子の肖像』 | 暮らしのまなざし

    詩人、谷川俊太郎氏は生前の茨木のり子さんの詩について、こんな意見を述べていた。 「茨木さんは一貫して自分と向き合い、きちんと書いてきた詩人ですよね。社会とも向き合ってきた。それは彼女の美質だけれども、表現されるものもまた行儀がよくて、パブリックすぎるというか、へたをすると教訓的になってしまう。僕の言い方でいえば、言葉を生み出す源の無意識下がきれいすぎる。そこが物足りない」 その谷川氏が、茨木さんの死後出された詩集『歳月』については、 「一編一編がいいというより、トータルとしていい。一個の人間、一個の女性であることがにじみ出ている。へえ、茨木さんもこんな言葉を使うんだ、という驚きですね。これまで閉ざしていた無意識下の一部をパーソナルとして言語化したという感じがした。でも茨木さんらしくまだまだ控え目で可愛い出し方ではありますけれどもね」 「茨木さん、今度の詩集はとてもいいじゃん、といいたくなり

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