「もう引き取らないつもりだった。でも、ガラクタ拾いに行ったときに偶然孤児を見かけたら、ほうっておけるわけが無いでしょう」。こう語るのは、50を過ぎた独身女性、張菲さん。彼女は中国・広東省普寧でガラクタ拾いの仕事をしながら、これまで20年以上に渡り孤児を育ててきた。孤児たちはある程度大きくなると張菲さんのもとを離れていき、二度と戻ることはないそうだが、彼女はこれまでの自分の人生に「後悔はない」と断言する。見返りを求めない深い愛――その愛が孤児たちも大きく成長させているようだ。「広州日報」が伝えている。 張菲さんと子どもたちが暮らすのは小さな家。14平米程度のリビングの半分は子どもたちの衣服で埋まっている。椅子の上にも服が置かれており、真ん中のスペースのみが子どもたちの活動の場だ。現在は16人ほどの子どもたちが彼女と一緒に暮らしており、その数は3年前よりも増えているという。張菲さんは「子どもの