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ブックマーク / garth.cocolog-nifty.com (65)

  • [この殺人本がすごい] 深笛 義也『罠 埼玉愛犬家殺人事件は日本犯罪史上最大級の大量殺人だった!』 - 映画評論家緊張日記

    関根元の埼玉愛犬家殺人事件にまつわるがまた出てしまった!高田耀山『仁義の報復』は関根に舎弟を透明にされてしまったヤクザの組長が書いただったが、今度は三里塚闘争にも参加していた過去を持つ新左翼活動家崩れのルポライターといういかにもゴールデン街あたりに吹き溜まっていそうな作家だ。深笛義也『罠 埼玉愛犬家殺人事件は日犯罪史上最大級の大量殺人だった!』(サイゾー)である。 埼玉愛犬家殺人事件においては、関根元と風間博子に死刑判決が出て確定、共犯者だった山崎は死体損壊の罪で三年服役した。関根が獄中死したのも記憶に新しい。さて、この事件にはいろいろと問題があるのだが、その最たるものが風間の役割である。風間は死体損壊遺棄は手伝ったものの、殺害には一切関与してないと一貫して主張している。だが、裁判では関根の証言に基づき、風間が殺人の共犯者と認定された。風間は現在も無罪を主張し、再審闘争を続けている。

    [この殺人本がすごい] 深笛 義也『罠 埼玉愛犬家殺人事件は日本犯罪史上最大級の大量殺人だった!』 - 映画評論家緊張日記
  • J・G・バラード短編全集1 - 映画評論家緊張日記

    東京創元社よりJ・G・バラードの全短編を集成した〈J・G・バラード短編全集〉が刊行になります。創元推理文庫から出ていた短編集も、さすがに翻訳が古くなってきたところもあり、あらためて新訳決定版を出そうということになりました。発表順に収録した全五巻での全集ということになります。 装画にはエドゥアルド・パオロッツイを使用しています。バラードと伴走したポップ・アーティストの作品とともに、バラードのキャリアを走り抜けてください。 なお、10/8(土)に京都SFフェスティバルにて「いまこそ、バラード。」と題してトークがあります。お近くの方は是非。

    J・G・バラード短編全集1 - 映画評論家緊張日記
  • アテナイ人の行政組織と慣習 - 映画評論家緊張日記

    高橋源一郎×SEALDsの『民主主義ってなんだ?』というを読んだ。国会前に集まっている学生たちの主張が聞けるで、なかなか興味深いものだった。これ読むと、少なくとも彼らはものすごくものを考えてることがよくわかる。ほとんどの批判者はここまで考えてないよね。もうちょっと応援していきたい、という気にはなる。 だが、ぼくがこのを読んでいて気になったのは、まったく別な部分である。この中で、高橋源一郎が、古代ギリシアの直接民主制について語っている。アテナイの民会では 「いわゆる憲法はなかったんだけど、基法みたいなものはあった。だから、提出した議案がその基法から外れていると認定されたら、裁判にかけられる。民衆裁判所という所に送られて、最高で死刑。つまり、議案を出すとき真剣にやらないと死刑になっちゃう。違憲の法案を提出したら古代ギリシアじゃ死刑(笑)。 (中略) 民会は国会だけれども、いわゆる行政

    アテナイ人の行政組織と慣習 - 映画評論家緊張日記
  • Fashion Beast - 映画評論家緊張日記

    なんとアラン・ムーア&マルコム・マクラーレン作!というFashion Beastだが、これはなかなかに奇妙な経緯をたどって世に出ることになった。もともとはムーアがマクラーレンに誘われて映画企画に参加、二人の原案でムーアが脚を書いた。当然のことながらこの企画は頓挫し、脚もどこかへ消えてしまった。ところが最近になってその脚が浮上。ムーア自身はほとんど興味をなくしていたのだが、コミックへの脚色は拒まなかった(たぶん税金問題とかそのへん)…というわけでムーアの脚がアントニー・ジョンソン&ファカンド・ペルシオによるコミカライズとして帰ってきたわけである。当はムーアの脚を読みたかったんだけど、これでもまあ、だいぶ感じはつかめる。 舞台はひきこもりの天才ファッション・デザイナー、セレスティーヌが君臨する「館」。誰も姿を見たことのないセレスティーヌは暴君として君臨し、その意志を伝えるのは双子の

    Fashion Beast - 映画評論家緊張日記
  • アラン・ムーア、余計なことを言う - 映画評論家緊張日記

    アラン・ムーアがかつてマルコム・マクラーレンと共作で映画の脚を書いたというのはファンには有名な話なのだが、その脚Fashion Beastがコミック化されていた。ムーアは「原案」で、コミック化の脚色はしていない。なんでも出版社から「脚を見つけたんだけど、これコミック化してもいい?」と連絡があり、「何もしなくても金になるならいいかな」と思ったムーアが許可したのだという。ムーア先生、映画化のお金はいっさいもらっていないことから金には困ってないイメージがあると思うけど、なかなかそうでもないらしくて、たしかNeonomiconも税金払うために書いたコミックだったはずだし、いろいろたいへん。 で、そのプロモーションのためにThe Guardianでインタビューを受けたムーア先生なのだが、例によって一言(二言三言)余計なことを言って大炎上。何を言ったかというと、ジェフ・ジョンズがグリーン・ランタ

    アラン・ムーア、余計なことを言う - 映画評論家緊張日記
  • 二度とデルタには乗らない - 映画評論家緊張日記

    デルタ・エアラインには羽田深夜発のロサンジェルス便がある。12時半だかに羽田を発つので、寝て起きればアメリカに着いているという。たいへん便利なフライトである。大学の授業を終えたあと、飛び乗るとちょうどいいタイミング。というわけでサンディエゴのコミコンに行くために、そのチケットを取ったのである。 アメリカで会った友人にはさんざんぱら「2012/07/17/needles-found-in-turkey-sandwiches-on-delta-flights/">デルタの機内に釘が入ってたらしい」「オーヴァーブッキングをくらった友達が居るんだけど、その処理があまりに淡々と慣れていて、逆にヤバイんじゃないかと思った」「三、四時間の遅延は当たり前で騒ぎにもならない」とか滅茶苦茶なことを言われて脅かされていたのである。だが行きはなんの問題もなかったし、別に気にしないで帰りの飛行機に向かった。木曜日

    二度とデルタには乗らない - 映画評論家緊張日記
    shadow-toon
    shadow-toon 2012/07/22
    "冗長性のないシステムはいずれ破綻せずにいられない。"
  • The League of Extraordinary Gentlemen: Century #3 2009 - 映画評論家緊張日記

    アラン・ムーア/ケヴィン・オニールのLeague of Extraordinary Gentlemenシリーズがついに完結。第三部Centuryは三分冊で、20世紀における「リーグ」たちの冒険をたどる。とはいえ、時代を経るうちにメンバーは一人欠け、二人欠けして、最後まで残ったのはミナ・ハーカーとアラン・クォーターメイン、それにオーランドーの三人のみとなってしまった。前巻1969ではカウンターカルチャー華やかなりしスウィンギング・ロンドンが舞台になったが、時代はついに現代にいたって2009年。 前巻のラスト、ハイド・パークのコンサートで錯乱したミナは精神病院に放り込まれてしまう。彼女を見失い、絶望したアラン・クォーターメインはドラッグに耽溺し、オーランドーは刺激を求めて戦争に出かけてしまう……それから40年が過ぎた。イラク戦争で殺戮機械と化したオーランドーは勲章を手に一人英国に戻ってくる。突

    The League of Extraordinary Gentlemen: Century #3 2009 - 映画評論家緊張日記
    shadow-toon
    shadow-toon 2012/06/30
    "例のあの学校" うわぁ…
  • タマフル 春の推薦図書特集  feat.ファビュラス・バーカー・ボーイズ - 映画評論家緊張日記

  • The Inner Man - 映画評論家緊張日記

    ジョン・バクスターはもともとSF作家で、テッド・カーネル時代のNew Worldsにも寄稿していたらしい。作家としてはいまいち芽が出なかったのだが、その後映画評論家として有名になり、キューブリックやスピルバーグの評伝を書いたりしている。ビブリオフィルとしても有名で、「ある愛書狂の告白」ってビブリオフィル日記も翻訳されている。バクスターはバラードのファンだったので、バラード関係の書物も収集するようになる。その中には『クラッシュ』のオリジナル原稿などもあった。そういうわけで、当然のことながら、バクスターはバラードの評伝を執筆することになったのだ。 ある意味、これはぼくが読みたかったゴシップ満載の伝記である。バラードの女性関係もすべて暴露されており、ご丁寧にお相手の写真まで載っている。ちなみに名指しされているのはジョン・ブラナーのマージョリー、パメラ・ゾリーン、ジュディス・メリルら。エマ・テナ

    The Inner Man - 映画評論家緊張日記
    shadow-toon
    shadow-toon 2011/11/14
    "スラデックとディッシュのニューウェーヴ青春期とか、読んでみたかった。"
  • はやぶさ/HAYABUSA (2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:堤幸彦 出演:竹内結子、西田敏行 公式サイト みなさまの感動の中、七年の旅を終えて地球に帰ってきた少惑星探査衛星〈はやぶさ〉。今、その旅が映画になる! と考えた人は一人ではなかったらしく、今年から来年にかけて都合四も「はやぶさ」映画が作られるという空前の〈はやぶさ〉ブームが到来! 誰が見たいんだよそれ……という突っ込みはもはや通用しない恐ろしい日映画の世界である。ここは四まとめて「素晴らしきはやぶさ映画の世界」というレビュウを書くべきだと思うんだけど、たぶん四目が到来するころには誰も先陣を切った堤幸彦作品のことなど覚えていない(なによりオレが忘れている)ので、ここに記しておきます。 主人公、竹内結子は北大で天体物理を学んだポスドク(というか、博士論文は通っていないのでただの院卒)。仕事もないので神保町の古屋で働いている。眼鏡、ひっつめのボサボサ髪、リュック、背という絵に書

    はやぶさ/HAYABUSA (2011) - 映画評論家緊張日記
  • The League of Extraordinary Gentlemen Century:1969 - 映画評論家緊張日記

    アラン・ムーア/ケヴィン・オニールの『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』第三巻Centuryの第二巻「1969」がようやく到着。時代は飛んで1969年、ミナ・ハーカーとアラン・クォーターメイン、それに永遠の放蕩者オーランドーはノーチラス号で英国に戻ってきた…… フィクションのヒーローたちが総登場するこのシリーズ、おそらく今ムーア先生がいちばん楽しんで書いていると思われるのだが、今回、舞台はスウィングしまくる1969年のロンドン、先生、もうノリノリです。イーストエンドではクレイ兄弟をモデルにしたギャング同士が抗争をくりひろげ、孤独な殺し屋ジャック・カーター(『狙撃者』!)が街を往く。ミナとアランは反キリストを生み出そうとするオリヴァー・ハドー(サマセット・モームの『魔術師』)の陰謀を探るのだが、そのときハイド・パークではターナー(『パフォーマンス/青春の罠』)率いるパー

    The League of Extraordinary Gentlemen Century:1969 - 映画評論家緊張日記
  • もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:田中誠 出演:前田敦子、峯岸みなみ 公式サイト 「もし蓮實重彦が『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011)』を見たら」という評論を書きたくなったがもちろんそんな面倒臭いことはしない。初日に劇場に行ったらガラガラだった。国民的アイドルだというAKB48のファンはどこにいるのだ!? やはり映画入場券の半券でAKB総選挙に投票できるようにするとかしないといけなかったのではなかろうか? その意味で、まだまだこの映画作者たちは顧客のことを考え抜いていないと思わずにはいられない。ちゃんとドラッカーに学んでいるのか? さて、原作自体はどうしようもない一発企画ネタ。映画はいくらか知恵を使っているようではあったが、しょせんは副音声+字幕の寝ていてもわかる方式映画(難病おまけつき)。 映画を見ていて思ったのだが、これ、最大の問題はチームが強くなるプロセスにまった

    もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) - 映画評論家緊張日記
  • わさお(2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:錦織良成(『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』) 脚:小林弘利 主演:きくやわさお 公式サイト これがどういう映画かというと、「わさお」「白神山系」「トライアスロン」の三題噺なのである。何を言ってるかわからないと思うが、こっちも意味わからないんで勘弁してくれ。 物語は「トライアスロン」開催中の青森の港町ではじまる。少年アキラくんは「わさお(幼名シロ)」というブサかわな子犬を飼っていた。アキラくんが赤いボールを投げると、シロはいつも飛びついて持って帰ってくるのだ。トライアスロンの選手たちに応援を送るアキラくん、だがふとした拍子にボールが手からこぼれ落ちてしまう。拾いに道路へ飛び出すシロ。だがそこへ反対車線から車が! 危ない!とシロをかばおうと飛び出したお母さんは車に轢かれ……ってなんでトライアスロン中に車が走ってくるんだよ! ともかくお母さんは車に轢かれて半身不

    わさお(2011) - 映画評論家緊張日記
    shadow-toon
    shadow-toon 2011/03/10
    ……、
  • あしたのジョー(2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:曽利文彦 出演:山下智久、伊勢谷友介、香里奈 新宿ピカデリーにて鑑賞 記憶力の悪さにかけては定評のあるオレだが、さすがに『あしたのジョー』なら復習しなくても大丈夫だろうと出かける。だが見ているうちにどんどん頭の中に大きな疑問符がわきあがってくるのを抑えられない。『あしたのジョー』って当にこんな話だったっけ? 白木葉子は実はジョーと同じ「ドヤ街」の孤児院の出身で、その出自を憎んでいるために「ドヤ街」に巨大スポーツセンターを建設する再開発計画を主導している。住民は立ち退き反対の運動をしているのだが、ジョーは住民たちの希望を一心に集め、反対運動のシンボルとして力石と対決することになる……ってねえ? 『あしたのジョー』って当にこんな話? オレ、気で自分の記憶が怪しくなってきたよ…… 来、白木葉子がジョーにまとわりつくようになるのは力石が死んでからなんだけど、最初から三角関係にしようと

    あしたのジョー(2011) - 映画評論家緊張日記
    shadow-toon
    shadow-toon 2011/02/18
    ええー
  • 玄牝 (2010) - 映画評論家緊張日記

    朝日新聞10月29日夕刊に河瀬直美監督作品『玄牝』の映画評を書いた。作は愛知にある吉村医院を追いかけたドキュメンタリー。河瀬直美+吉村医院ということで、どんな怖ろしいものができているのかと恐怖に駆られた人も多いのではないか。 吉村医院は自然分娩を標榜し、一部で熱狂的な支持を受けている産院である。その一方で妊婦と胎児を不必要に危険にさらし、周辺の医院に無用な負担をかけている、とする意見もある。以下のような議論を参照していただきたい。信仰と狂気~吉村医院での幸せなお産 その二 見る前は「お産ともなると精神的なものも大きいし、精神ケアとしてはありかな」くらいに考えていたんだが、映画がはじまって五分くらいで「こりゃないわ」と思ったよ。 吉村医師はこんな調子なのだ。 「今のお産が異常なのは、社会が異常だからだよ。江戸時代ぐらいの社会に戻れば、お産の異常なんかなくなる……医者がお産は危険だ危険だって

    玄牝 (2010) - 映画評論家緊張日記
  • 恋するナポリタン(2010) - 映画評論家緊張日記

    監督:村谷嘉則 出演:相武紗季、MAKIDAI、塚高史 公式サイト カナザワ映画祭ではシェラ・デ・コブラの呪いをはじめいろいろ楽しかったのだが、いちばん強烈だったのは30年ぶりくらいに見た霊的爆音上映『スクワーム』だったかもしれない。で、『スクワーム』を見てるあいだじゅう、思い出していたのがこの映画のことだ! この予告編を見せられては見に行かないわけにはいくまい。しかも予告編を見ただけではなんの映画かさっぱりわからないというおまけつき。それとなく情報を集めるとなんか「相武紗季は事故で恋人を殺してしまった加害者と恋に落ちる」とかって話だという。つまり『乱れ雲』みたいなの? MAKIDAI=加山雄三? と思ってたらさらに実はマクロビ映画だともいう。なんだそれ意味不……と思いながら見に行ったよ。ちなみに前売りはチケット屋で700円だったが新宿では250円で売ってるところもあったらしい! ナポリ

    恋するナポリタン(2010) - 映画評論家緊張日記
    shadow-toon
    shadow-toon 2010/09/25
    よくわからない……
  • ペンギン可愛いよペンギン - 映画評論家緊張日記

  • Je t'aime, je t'aime (1968) 監督:アラン・レネ : 映画評論家緊張日記

    監督:アラン・レネ 脚:ジャック・ステンベルク 音楽:クシシュトフ・ペンデレツキ 日仏学院のアラン・レネ全作上映にて。 30年間見たかった映画をついに見た! 大袈裟に聞こえるかもしれないが、この映画のことを最初に知ったのはSFマガジンの映画紹介のコーナー。そこで紹介されているのを見て観たい!と思ったのはたぶん中学生のころである。当時、ゴダールは『アルファヴィル』を、トリュフォーは『華氏451』を作った。なぜかヌーヴェルバーグでSFが流行っていたのである。しかるにわが最愛の監督だったレネの作だけはなぜか日公開されず、見る機会もないまま現在にいたったのである(今回見てわかったが、これ、FOXの製作だったんだね。おそらくそのせいで日の会社が買えなかったものと思われる)。それが、ついに! 自殺未遂をしたところを救われた主人公クロードは研究所で時間旅行の実験に志願する。四分前の過去に戻るはず

    Je t'aime, je t'aime (1968) 監督:アラン・レネ : 映画評論家緊張日記
  • 食堂かたつむり (2010) - 映画評論家緊張日記

    監督:富永まい 出演:柴咲コウ 公式サイト 見ながら思ったんだけど、この映画の柴咲コウって森ガールじゃない? ぞろっとした麻の服かなんか自作してて、すっぴんでソバカス散らして、髪を枝でまとめてる。これ森だよね? メディア的には森ガールと言えば蒼井優になってるみたいだけど、実は柴咲コウこそが中身も含めて真の森ガールではないかという気がしている。柴咲コウの心の中には蒼たる森林が広がっているのではなかろうか。 で、この映画だが、柴咲コウが営業する「べると幸せになる」かたつむり堂のリアリティを突っ込んでもしょうがない。「材はどこで入手してるんだ?」とか「一日一組、高校生の客だけで採算とれるのか?」とか「『甘鯛と帆立のカルパッチョ』作るのはいいけど、残った材はどうするんだ? 豚の餌か?」とか「柴咲コウ、その手つきは丁寧に作ってるっていうより単に手際の悪い人みたいだ。だいたい一皿出して、お客

    食堂かたつむり (2010) - 映画評論家緊張日記
  • iSad - 映画評論家緊張日記

    iPad、どうやらタブレットPCの決定版ではないらしい、ということでiSadとかiBadとか言われているのだった。曰く「フラッシュが見られない」「USBすらつながらない」「カメラがない」「この額出すならネットブックが買える」などなど。いやすべてごもっとも。 だが、たぶんこうした批判は質を見誤っている。ジョブズが「まったく新しいカテゴリーの製品」だと言っているのはただのセールストークではない。タブレットPCを期待した方が間違っているのだ。私見では、これはiPodが音楽についてやったことを映像において実現する端末である。いつでもどこでも写真と映画とニュースが見られるようになるビュウアーだ。アメリカでは当然新聞がiPadに来る。ということは朝起きたらまず起動してiPadで新聞を読み、video podcastで朝のニュースを見て、iTunesで買った連続ドラマを見る。映画ももちろんiTunes

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