日本発送電株式会社(にっぽんはっそうでん)は、1939年(昭和14年)から1951年(昭和26年)までの間に存在した日本の電気事業を司った特殊会社である。国家総力戦体制を構築しようとする当時の日本政府の電力国家管理政策に基づき、東京電燈・日本電力など全国の電力会社の現物出資や合併によって設立された半官半民のトラストである。 略称は「日発」(にっぱつ・ニッパツ)、また英語表記は、Nippon Hassoden K.K. あるいは Japan Electric Generation and Transmission Company であった。 1932年(昭和7年)4月、後述のいわゆる五大電力会社が電力連盟というカルテルを発足させた。これが日本発送電の土台となった。五大電力会社は関東大震災のときに巨額の外債を発行していたが、1931年(昭和6年)12月の金輸出再禁止がもたらした為替低落により、