財務省、在来線に影響懸念 17年度見込み 北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の2017年度の営業赤字が、前年度の倍の103億円に膨れ上がる見通しであることがわかった。財務省の財政制度等審議会(財政審)が明らかにした。在来線の赤字に苦しむJR北海道だが、新幹線も経営悪化の要因として「地域交通網の維持に影響を及ぼすおそれがある」と指摘している。 財政審は国の予算編成のあり方を話し合う財務相の諮問機関。ここに提出された国土交通省鉄道局の資料によると、北海道新幹線の開業2年目にあたる17年度の赤字額は103億円となる見込み。16年度実績の54億円の赤字の2倍となる。 財務省は財政審に別の資料を示し、この赤字について「開業前の想定に比べ赤字が大幅に拡大しており、JR北の経営状況を一層悪化させ、地域交通網の維持に影響を及ぼすおそれがある」と指摘。「北海道新幹線の赤字拡大がなければ、維持困難な線区の営業