レポート iPhoneユーザーを救う? Nokiaの「HERE」にみるスマホの地図・ロケーションサービス事情 Appleが抱える「地図問題」 現在、Appleが抱える最重要課題のひとつが「地図問題」だ。これまでAppleは、地図アプリ 「マップ」に一貫してGoogleが提供する地図データを採用してきたが、地図関連サービスを巡る思惑からか、AppleはiOS 6から独自に収集・構成した地図データに切り替えた。その結果が惨憺たるものであることは、iOS 6のリリースからほどなくして、Tim Cook CEOが異例のコメントを出した事実からも明らかだ。駅名が実際と異なる、日本固有の地名になぜか外国語の表記がある、といった具体事例はとりあえず置こう。 iOS 6がリリースされた9月19日からまもなく2カ月。iOS 6の比較的小規模なアップデータは提供されたものの、「マップ」の更新は含まれなかった。