全感覚祭――GEZANのレーベル十三月が主催するものの価値を再考する野外フェス。GEZAN マヒトゥ・ザ・ピーポーによるオルタナティブな価値の見つけ方。 4月1日、本来ならGEZANの出した『狂 (KLUE)』というアルバムのリキッドルームのレコ発の日で、開催ができるか、この一ヶ月ずっとその可否を探ってきたが、蓋をあければ余裕の余裕で無理だった。もし開催してれば今頃、900人超の頭の上に飛び込んで獣になってたかな。今、小雨が降るどんよりとした雲の下でどんよりしたコラムを書いている。ため息まで灰色。 日々更新されるニュースにしがみつくのがやっとの毎日の中で大切にしていたものが目の前から溢れていくのを指を咥えることさえもできず、ただマスク越しに立ち尽くしている。 二日に一回のペースで5時間ずつ入っていた練習スタジオもついにストップしたのはバンドをはじめてからの10年で初めてのことではないか?こ