「神マンガ」「神アニメ」なる言葉を目にしたことはあるだろうか。ネットの情報サイトなどでは「神」の字が「ネ申」と諧謔(かいぎゃく)的に表記されることも。ストーリーやスケールが飛び抜けていることを指す、サブカル界の称号のようなものだ。 マンガやアニメの「神作品」に圧倒され心酔した多くの若者たちが、今日もネット上で「ネ申」を賛美している。マンガやアニメの世界は、いかにも“多神教”なのである。 はたから見て、クリスチャンから見るとことさら、どうしてこのようなものに人気が・・・と嘆きたくなる物語が世にあふれているなかで、まれに目の覚めるような傑作が光明を放つ。 そんなものに触れる機会も必要もなかった、という諸賢兄姉の声があるかもしれない。しかし、世界中で高く評価されている日本のサブカルチャーがキリスト教をどのように描いてきたのか、見渡してみることもまた一興ではないか。 小説や映画を題材に語り合う集い