地方銀行が各地の古民家再生ビジネスを本格化させている。ファンドや融資制度を設けて過疎化が進む地域にも企業や消費者を呼び込み、新たな融資先を開拓する狙いがある。ただ古民家は担保評価が難しく、収支計画に基づく将来性の見極めがより求められる。各地銀の「目利き力」が事業の成否を握りそうだ。「この旅館は湯河原のランドマーク。復活させて街ににぎわいを取り戻したい」。湯河原温泉旅館協同組合の山本一郎理事長は
月刊マガジンマネットは2012年11月をもって更新を終了しています。 アパート経営・土地活用に関する情報提供は、こちらで行っております。 ぜひご覧ください。 日本の伝統的な暮らしが見直されている今、熱い注目を浴びているのが古民家です。若い人たちの間では古民家カフェや古民家ギャラリーなどが人気で、その古き良き佇まいはかえって新鮮に映っているようです。「うちにも誰も住んでない古民家があるけど、はたして利用価値なんてあるだろうか」と、代々受け継いでいる古民家の扱いに困っている人も少なくないのではないでしょうか? そこで今回は、どのような古民家が人気を呼び、そしてどのように活用できるかを考えてみましょう。 ■今なぜ古民家が人気なのか? 古民家といっても、その定義は明確ではありません。一般的には戦前に建てられた住宅を指すことが多く、明治後期から大正初期に建てられた築100年を超える物件はもちろん
金野幸雄(きんの・ゆきお) 1955年徳島県生まれ。東京大学工学部土木工学科卒。兵庫県職員、篠山市副市長を経て2011年4月から流通科学大学特任教授。専門は都市計画、国土計画、公共政策など。また、一般社団法人ノオト代表として、兵庫県篠山市を拠点に、古民家の再生、農村地域の再生に取り組んでいる。 古民家再生による地域活性化は日本各地で行われているが、地域や物件によって抱える課題は異なる。一般社団法人ノオトは兵庫県篠山市を中心に空き家再生・活用を45件手がけてきた。代表理事の金野幸雄さん(流通科学大学特任教授)にこれまで蓄積したノウハウを寄稿してもらった。 ◇ ◇ 平成20年に総務省が行った「住宅・土地統計調査」では、全国の総住宅数5,759万戸のうち空き家は757万戸。実に既存ストックの13%が空き家なのである。また、都道府県別の空き家率は10.3%~20.3%の間にあり、空き家の増加
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