免疫ネットワークの時代 複雑系で読む現代 西山賢一 NHKブックス 1995 編集:辻一三 協力:風濤社・批評社・青藍社 日方麻理子 政府や自治体が「外出を控え、ソーシャルディスタンスを保って、自宅で自粛をする」ように、毎日、呼びかけている。みんな、がまんをしているようだ。自宅や自室が狭い者には辛いことだろう。そこで、一言、申し上げておく。 自粛は自縮ではない。それぞれが粛然としなければならない。たんに粛然とするのではない。「粛」は聿(いつ)と規(き)に従って、しかるべき文様や画文を描くことをいう。文様や画文とはヴィジョンのことだ。それを自発させるのが自粛だ。問題はその「粛」による文様や画文をどういうものにするかである。グロバールスンダードな画文であるはずがない。わかりやすければいいというものでもない。 粛然は多様を生むべきだ。できればコンティンジェントな別様の多様性を企むべきだ。 自粛要