日本最大級の郊外団地、多摩ニュータウンで約40年前に最初の分譲があった「諏訪2丁目住宅」(東京都多摩市、640戸)の住民が28日、集会を開き、団地の全面建て替えを決議した。賛成は区分所有法が定める所有者数の8割を超えるなどの条件を満たし、同ニュータウンで初の建て替えが決まった。 建て替え計画は住民が約20年にわたって検討、作成した。現在の5階建て23棟は平成25年秋ごろには11〜14階建ての7棟、約1200戸の新築に生まれ変わる。団地の一括建て替えとしては国内でも最大規模で、建物の老朽化や住民の高齢化に悩む全国の大規模集合住宅を再生するモデルとなりそうだ。 この日の集会には約500人が出席し、所有戸数によって割り当てられた議決権に応じて投票。賛成は全640戸の92%に当たる586票、反対は54票だった。